10月11日付で退団を発表した宝塚歌劇団の雪組トップスター望海風斗(のぞみ・ふうと)が18日午前、大阪市内のホテルで退団会見を開き、ひとあし先に退団した同期の前花組トップ明日海りおを見送った際の思いへも言及した。

「明日海がやることを見ていましたね」と、昨年11月に退団した同期を“参考”にしながら「次は自分なんだ」との思いも強めていたという。望海は昨年、明日海の本拠地最終日に、花束を渡し「生まれ変わっても一緒に」と“約束”もかわしていた。

望海、明日海ら89期生は03年入団。望海は花組、明日海は月組に配属された。明日海が月組から花組へ移り、明日海のトップお披露目を終えた14年に望海は雪組へ異動した。

「花組でトップになった姿を近くで見ることができて、長い間トップの姿を見て、気持ちが強くなった。最後の退団の、その瞬間まで組を思い、男役をまっとうしようとする姿に勇気をもらいましたね」

同期への感謝、思いを明かした。

また、東京五輪の聖火ランナーに決まったことには「私、走れませんと言ったら『200メートルです』と…。こんな機会は本当にないですし、自分が思っていた以上に本当にすごいことだと思います」と話していた。

退団公演「ミュージカル・シンフォニア『fff -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~」「レビュー・アラベスク『シルクロード~盗賊と宝石~』」は、兵庫・宝塚大劇場は7月17日~8月17日、東京宝塚劇場は9月4日~10月11日。東京公演千秋楽をもって退団する。