女優石原さとみ(33)主演の4月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(木曜午後10時)に西野七瀬(25)と清原翔(27)が出演することが25日、分かった。

西野は石原演じる葵みどりが働く、萬津総合病院薬剤部の新人薬剤師・相原くるみ役。「医者は無理だけど薬剤師なら」という消極的な理由から薬剤師になったが、みどりに感化されて働く意識が変わっていく。連続殺人鬼を演じた、昨年の日本テレビ系「あなたの番です」以来のドラマ出演。

西野は「薬剤師の、お仕事についてはあまり知りませんでした。初めて知ることも多くて、ストーリーも面白いので、演じていくのがとても楽しみになりました。新人らしく全てのことに新鮮にリアクションするよう意識したいなと思っています」と話している。

清原は、ひょんなことからみどりと出会う青年、小野塚綾を演じる。みどりが病院薬剤師であることに興味を示し、たびたびみどりの前に現れる謎の青年だ。

清原は「薬剤部は専門的な用語が飛び交い、てきぱきと仕事をしている場面が多いので、どんな映像になるんだろうと想像が膨らむばかりです。小野塚は、最初は謎めいた男として描かれますが、次第に屈折した思いと苦悩を抱えていることがわかってきます。最終的には共感していただけるようなキャラクターになるのではないかと思っています」と話している。

フジテレビ第一制作室の野田悠介プロデューサーは「相原くるみはやる気に満ちた新人薬剤師ではなく、仕事が大変だったり、つらかったりしたらいつでも辞めようと思っています。さまざまな職種の仕事がある中で、病院薬剤師を選んだ彼女は、新入社員の方々にも通じる映し鏡となる人物です。西野七瀬さんはまだ何色にも染まっていない、透明性のある相原くるみと通じる部分を感じ、お願いしました」と説明。

清原については「ひょんなことから葵みどりと知り合った小野塚綾は、謎に包まれた人物です。次第に正体が明かされる小野塚には、働き始めて4年目の社会人が悩む部分が詰まっています。その等身大の人物を清原翔さんなら人間臭く演じていただけると思いました」と期待する。

そのうえで「それぞれのキャラクターが織りなすチーム感。それはバラバラなようでつながっている。病院薬剤師が普段行っている仕事のスピード感、仕事量、薬に関する知識など、さまざまな部分に注目していただきたいです」と話している。

▼「アンサング・シンデレラ」 葵みどり(石原)は萬津総合病院薬剤部で働くキャリア8年目の病院薬剤師。同じ薬剤部のベテラン薬剤師・刈谷奈緒子(桜井ユキ)の指示のもと、羽倉龍之介(井之脇海)や工藤虹子(金沢美穂)ら病院薬剤師たちが、山のように舞い込んだ処方箋をひとつひとつ確認し、調剤、監査、投薬といった膨大な作業量をスピーディーにこなしていく。ある日、そんな薬剤部に新人の相原くるみ(西野)がやってくる。人手不足に頭を抱える薬剤部にとっては明るいニュースだが、「向いてなかったら辞めようと思っています」ときっぱり言い切るくるみ。教育担当に任命されたみどりがくるみを連れて院内を案内していると、救急センターに心停止の急患が運ばれてくる。そこでくるみは、医師や看護師と連携して緊急処置に当たる薬剤師の姿を目の当たりにする。