タレントの紗栄子(33)が、安倍晋三首相が新型コロナウイルス感染防止対策として再利用が可能な布マスクを1住所当たり2枚ずつ配布すると表明したことを受け、「私のお家に届けるまでにかかる全ての経費を他の補助に当ててほしい」と訴えた。

紗栄子は2日、インスタグラムを更新。「私たちの仕事は、政治的な発言はとるべきではないとされるし、こうやって発信することで賛否は起きると思っているけれど、自らも考え、問題提起していくことがとても必要とされる時代になってきたんじゃないかなと思います」と前置きした上で、「いままで政治に興味が無かった人も、この世界的な危機の中、自分の国で起きていること、自分の国が取る選択、つまりそれを決めるリーダーを選択するのは自分たちだということ。そういうことをもう1回見直すタイミングなんじゃないかなと、私は思います」と、現政府に対する不信感をにじませた。

続けて、布マスク2枚を配布するとの政府方針に、「私個人としての意見は、マスクは自分で作ることができるので、私たち家族にはいらないから、必要としている人のもとにいち早くお届けしてほしい。私のお家に届けるまでにかかる全ての経費を他の補助に当ててほしい。1世帯200円かかるとされる経費が、私と同じ選択をとる人の数が増えれば増えるほど大きな金額になるはずだから...それが率直な意見です」としたが、その一方で「いまだにマスクをしていないまま外出しているかたがたくさんいらっしゃることを思うと、政府もそのような選択をしなければならなくなるのも理解できますので、批判の目だけではなく、みんなが協力体制でこの有事に挑んでいけば、選択も変わっていくのではないかと思います」と私見を述べた。

また、マスクは「1番リスクに晒されている医療従事者の皆さん、そして高齢者施設、障害者施設に対していち早く届けていただきたい」とし、「私は国が補助してくれるマスクが必要な人にいち早く届いてほしいと願っているし、もし私みたいに受け取りを選択することができるのであれば、その浮いたお金を、全ての子供達が学校に通わなくてもオンラインで授業が受けられるように、ネット環境の整っていないご家庭の子供達も平等に授業に参加できるように、フリーWi-Fiなどのネット環境を整える費用やツールの確保、教育機関への補助に当ててほしいと思っています」と訴えた。