高橋真梨子(71)が「今年で最後」と位置づけている全国ツアーの6月から8月までの公演について、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から中止・延期・振り替えをすることが7日、分かった。

公式ホームページなどで発表した。

6月14日の埼玉公演が初日だった。

「コンサートツアー開始延期のお知らせ」のタイトルで、「新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、ご来場いただくお客様の安全を最優先に考慮し検討を重ねた結果、2020年6月14日からスタート予定の全国ツアーの日程を延期、および中止させていただくことになりました。公演を楽しみにお待ちいただいていた皆さまに心よりお詫び申し上げます」と説明。対象となる公演については「対象の公演:6月、7月、8月の12公演 公演延期の日程・中止のご案内、チケットの払い戻し等はコンサートのページでご確認くださいますようお願い申し上げます」としている。

全国ツアーは79年から今年で42年連続で開催。2000人以上収容の大規模ホールで、年間25公演以上を42年も続けている女性ソロ歌手は高橋のみ。長年にわたり多くのファンに愛されている“証拠”だが、近年は体調不良などもあり「納得するステージを毎回継続していくことが年々厳しくなってきた」と、体力的に負担の大きい全国ツアーは今年限りとすることを発表していた。

来年以降は、単発ライブやアルバムなどの作品発表に活動をシフトをする可能性はもちろんあるが、昭和、平成、そして令和と3つの元号で歌い継いできた歌姫にとって、今年が節目の1年になっている。

◆高橋真梨子(たかはし・まりこ)本名広瀬まり子。1949年(昭24)3月6日、広島県生まれ。プロのジャズ奏者だった父の影響で14歳からジャズを学んだ。72年にペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルとなり、「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」などがヒット。78年にソロ転向。代表曲に「桃色吐息」「はがゆい唇」「for you…」など。NHK紅白歌合戦に5回出場。血液型A。