公演関係者13人が新型コロナウイルスに感染し、兵庫県からクラスター(感染者集団)と判断された兵庫・宝塚大劇場での宝塚歌劇花組公演が3日、約1カ月ぶりに上演を再開した。

ステージと客席の間のエプロンステージ「銀橋」の使用を取りやめ、舞台と客席の距離をとるなどして演出法も再考。花組新トップ柚香光(ゆずか・れい)本拠地お披露目作「はいからさんが通る」がこの日午前11時に開演した。

花組の宝塚公演は、7月17日に約4カ月遅れで開幕したが、体調不良者が出た8月2日以降の上演を取りやめ。その後、体調不良者はPCR検査で陽性が確認され、全出演者を対象に順次、同検査を実施したところ、感染の拡大も明らかになった。中止期間を「9月1日まで」に延長し、2日の休演日をはさんでの再開となった。

劇団では、再開にあたって、感染予防のための「さらなる取り組み」を実施。公演関係者にはこれまで通り毎日の検温、体調報告に加え、定期的なPCR検査の実施を行い、体調管理を徹底。本公演とは別途の配役となる各組の新人公演も中止とした。

トップや、スターが、舞台より客席側にあるエプロンステージ「銀橋」まで出てきて歌い、踊る“宝塚名物”の演出も、前列の座席販売を終えている今公演では取りやめており、今後は宝塚大劇場、東京宝塚劇場での座席販売、種類についても再考する。

銀橋を使った演出は、販売座席との兼ね合いを考慮し「十分なソーシャル・ディスタンスがとれるよう努める」とし、公演ごとに検討されることになりそう。

劇団では、7月の再開時から、オーケストラの生演奏を録音にし、出演者も従来比約2割減に絞るなど、対策を施してきたが、さらに徹底する方針だ。