森且行(46=川口)が悲願のSG制覇。 優勝戦は12Rで10周回、5100メートルで争われ、6周回で先頭に立った森がそのまま押し切って、1997年7月のデビュー以来、24年目で念願のオート界最高峰のタイトルを奪取した。表彰式では涙声で喜びを表すなど、悲願への長い道のりに感極まった。
◇ ◇ ◇
甘いマスクに抜群の歌唱力と運動神経。森且行は「Sports Music Assemble People(スポーツと音楽の融合人間)」を意味するSMAPの、間違いなく中心的存在だった。実直な性格で、他とはひと味違う存在感で人気だった。
SMAP脱退、芸能界引退を表明した96年5月の会見でも、真面目さは表れた。「SMAPを辞めることは自分のわがままかもしれませんが、自分の夢をあきらめられない。オートの世界で1番を目指したい」ときっぱりと話した。ファンは中高生ら若い女性が圧倒的に多い。22歳の森は「未成年の方は絶対に来てはいけません。20歳になるまで待って」と訴えた。
自らも「SMAP森且行」と決別した。その肩書が来場を誘発しかねない。森の申し出をジャニーズ事務所も了承した。テレビ局などマスメディアがオートレーサー森を扱う場合、SMAPの資料映像や写真を使用することを禁じた。当時「なぜだめなのか」と記者として、事務所と口論したこともあったが、森の強い意向だった。ファンのためはもちろんだが、その後、躍進するSMAPのためでもあったと思う。【元ジャニーズ事務所担当・笹森文彦】



