文化放送含む全国33局をネットする「ニュースパレード」(月~金曜午後5時)の「ニュースパレード賞選考委員会」は12日、過去1年間(2019年11月1日~20年10月31日)のラジオ報道の中から優秀事例を決定した。

最優秀賞には、ラジオ沖縄による「首里城火災」の報道を選出した。各賞は以下の通り。

◆ニュースパレード賞(最優秀賞) ラジオ沖縄 「首里城の火災から1週間」(19年11月7日放送) 昨年10月31日、沖縄・那覇市の首里城の火災から先月末で1年が経過した。沖縄の戦後復興の象徴として青空と朱色のコントラストが美しかった首里城が燃え落ちる光景に、日本中がぼうぜん自失となった。

しかし、そのような悲劇にも、人々の明るさや前向きな気持ちを織り込んだことでラジオ沖縄のレポートはとても力強いものとなり、今回最優秀賞受賞となった。

◆取材ニュース部門(優秀賞) ラジオ福島「郡山市の飲食店でガス爆発事故」(20年7月30日放送) 「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」において突如発生したガス爆発事故。改装作業の責任者1人が死亡し、周辺の建物も窓ガラスや壁が壊れるなど広範囲に被害が及んだ。今回、事故発生日にレポートを行ったラジオ福島が受賞しました。

静岡放送「認知症の男性が認知症本人大使に」(20年10月6日放送) 近い将来、高齢者の5人に1人が認知症になるという予測が示される中、この病気を前向きにとらえ「認知症本人大使」に任命することで積極的な社会活動を促そうというニュースを放送し、全国のシルバーリスナーを勇気づけるものとなった。

文化放送「東京都知事選挙最終盤レポート」(20年7月3日放送) 現職の小池百合子知事がネット、オンラインのみでの選挙戦を戦う中、山本太郎候補などユニークな対抗馬も名乗りをあげた。投開票を2日後に控えた7月3日のレポートが受賞した。

◆夏企画部門 優秀賞

「ニュースパレード」を放送する全国33局全ての放送局が参加し、1日1局放送した「シリーズ・夏企画」。毎年恒例のこの企画の今年のテーマは「新型コロナウイルスと向き合う」。今年の優秀賞には、青森放送長崎放送・福井放送の3社を選出した。

●青森放送 「ねぶた祭のない青森の夏」(20年8月3日放送)

●長崎放送 「わたしたちのグレイテスト・ショー」(20年8月4日放送)

●福井放送 「新型コロナウイルスの影響を受けた居酒屋店主の挑戦」(20年8月17日放送)

「ニュースパレード」は平日の午後5時から15分間のニュース番組。キャスターは文化放送石川真紀アナウンサー。文化放送をキーステーションに、全国33局で放送。民放ラジオ最大級のニュース番組。特派記者のレポート、取材現場からの中継など、その日の1日に起きた最も重要なニュースを的確に把握し、放送する。1959年(昭34)の放送開始以来、全国のラジオ局の強力なバックアップで、あらゆる拠点から最新の「音」を伝え続けている。