演歌歌手福田こうへい(44)が13日、岩手・盛岡市立大宮中学校の生徒530人の前で講演を行った。

コロナ禍で多くの行事が中止や延期になる中、「未来を担う子供たちのために何か心に残るものを」という同中学校からのオファーに応える形で実現した。邦楽を通じての「郷土・文化・人生」と題された講演で、福田は「今日の歌唱で、若いみなさんの中に一人でも多く民謡を継承してもらえたら幸せです」と話した。

実演では、「南部牛追い歌」「外山節」「南部蝉しぐれ」など民謡3曲、演歌3曲の全6曲を披露。福田の歌を初めて生で聴いたという生徒は「鳥肌がたった」と感動していた。

講演を終えた福田は「予想以上にみんなが真剣に聴いてくれて、講演を引き受けてよかった。今日をきっかけに、民謡に限らず、勉強、スポーツに、それぞれが取り組んでいってもらえたらうれしいです」と笑顔。「令和3年は有意義なスタートを切ることができました」と充実した表情を浮かべた。