タレントでラジオパーソナリティーとして活躍したくず哲也さん(本名・野村哲也)が、先月31日に急性骨髄性白血病のためなくなったことが2日、分かった。73歳だった。葬儀などは近親者で済ませた。

武蔵野美大卒業後、フリーライターに。ニッポン放送の「ドン上野」こと上野修プロデューサーに気に入られて、73年に同局「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」のパーソナリティーに抜てきされた際に「本名が堅苦しくて公務員みたいだ」とくず哲也と名付けられる。

75年からは「ネバー・オン・サンデ~」の掛け声とともに始まるニッポン放送の日曜午前のバラエティー「くず哲也の日曜はダメよ」のパーソナリティーを10年間にわたって務めた。他にもTBSラジオ「くず哲のヤンヤン大学」、ラジオ日本「くず哲のオトナの情報マガジン」などで、歯に衣(きぬ)着せぬ、軽妙な語り口で人気を集めた。

他にもフジテレビ系「オレたちひょうきん族」の「ひょうきんベストテン」に、歌手上田正樹役で出演。テレビ神奈川の音楽番組「ファンキートマト」、北海道文化放送「くず哲也のおもしろザウルス」の司会者などを務めた。