3月20日の日本テレビ「世界一受けたい授業」(午後7時56分)では、「実際に体験・コロナ禍の新たな旅オンライン海外ツアー」を特集する。
詳しく授業してくれる先生には「地球の歩き方」の宮田崇編集長を迎える。生徒は授業をお届け。生徒役として板垣李光人(19)、日テレ市來玲奈アナ(25)、鈴木浩介(46)、みやぞん(35)、山之内すず(19)が登場する。
1時限目の授業では宮田先生が、コロナ禍で海外旅行ができない今、新たな旅行サービス「オンライン海外ツアー」について、スタジオでの体験も交えながら、その魅力を紹介する。
「地球の歩き方」は旅行のガイドブックとして1979年に創刊。以来、100タイトル以上を発売している。宮田先生に聞いた。
-新型コロナウイルスのまん延から1年以上経ちました。旅行業界は今、どういった状況なのでしょうか?
宮田先生 昨年の春ごろには「10月には戻るだろう」などと言われていましたけど、1年経った今も「今年の秋ごろには」と言われています。ただそれもすごく希望的観測で、世界観光機関(UNWTO)などが出しているレポートでは、国際旅行者が2019年レベルまで回復するのには最大4年かかると言われています。様々な憶測が出ては消えての繰り返しで、厳しいことは間違いありません。我々はこの状況が、秋に元に戻ろうが4年先になろうが何かアクションを続けていかなきゃいけないと思っています。
-具体的には今どんなことをされているんでしょうか
宮田先生 地球の歩き方編集部には、出版部門とウェブ部門があるんですが、出版部門に関しては実はコロナ禍の1年で新しい切り口の旅行ガイドブックを20冊ほど出版しました。国内のテーマモノで御朱印に特化したシリーズですとか、島旅に特化したもの、さらに世界の岩だけ、現役の指導者だけ、首都だけをテーマにした本がまさに18日に発売されたばかりです。
-コロナ禍での制作は大変だったんではないでしょうか
宮田先生 東京オリンピック開催に合わせて、全国の書店さんで「東京フェア」を行うだろう、そこに地球の歩き方も参加しよう、と考えた商品でした。19年4月にスタッフに声をかけて、年内に取材はだいたい終わっていたんですが、緊急事態宣言が出て取材ができない時期を挟んでいたので、最終的には昨年9月の発売まで1年半かかりました。またコロナ禍とは別に、ガイドブックへの掲載許諾を頂く作業は大変でした。「お店の規模が小さいから」「営業時間が短いので今は常連さんだけに限定している」「そもそも休業中」などの理由で当初作成した掲載予定物件も大幅に修正、変更せざるを得なくなりました。
-スマホで何でも検索できるいま、「地球の歩き方」はどんな進化を続けていくのでしょうか
宮田先生 香港とかインドとか、旅先でシリに「お腹がすいた」みたいにめちゃくちゃ話しかけてるんですけど、最近はなかなかおいしい店を教えてくれるようになりました。2010年には、海外旅行にスマホを持っていくっていう発想はなかったですが今では当たり前です。地球の歩き方は共存すればいいと考えています。例えば、あるエリアに初めて旅行に行く人が自分でインターネットを調べると、一説には100サイトにアクセスすると言われています。それをまとめたものが「地球の歩き方」です。他の情報を別に調べなくていいよ、ここに載っている順番で旅行すれば、調べるための何10時間は無駄にせず、1時間で済むよ、というところが強みだと思っています。さらに地球の歩き方の場合って、友達のように横に寄り添ってくれるガイドブックだと思っていて、一緒に旅をしてくれる仲間であるような錯覚さえ起こす。現地の空港に着いてから宿に着くまでのアクセスであったり「このタイミングになったら、これをやらなきゃダメだよ」と常に会話ができるんですよね。「現地に行って終わり」の他のガイドブックとはまったく違うと思っています。今後は、地球の歩き方としてデバイスを使って何ができるのか。いつまでも寄り添えるものは何なのか。いま試行錯誤しているところです。
創刊から40年以上も続く名ブランドでありながら、進化を続ける「地球の歩き方」。新しいエリアなら2年をかけて取材し、人気のエリアなら年に1回改訂版を発行する。手間と旅への深い愛情によって支えられている安心安全なガイドブックとしていまも多くの旅人に寄り添い続けている。
最後に、コロナ禍が明けたらどうするか、と質問した。
宮田先生 たぶん「地球の歩き方」全員が、ありとあらゆる有給を使ってまずは旅に出ちゃうんじゃないですかね。うちの会社は間違いなく誰もいなくなると思います(笑い)



