かつて女優業を引退して監督業に専念したいと語っていたこともある米女優アンジェリーナ・ジョリー(45)が、俳優ブラッド・ピット(57)との離婚が原因で監督業から遠のいていることを明かした。

「監督の仕事は大好きだけど、家族の状況が変わったので数年間は監督業をやるのは無理ね」と米エンターテイメント・ウィークリー誌のインタビューで語り、2016年にピットと離婚を申請したことがキャリアにも影響を及ぼしていることを明かした。

2人の間には3人の養子を含む6人の子供がおり、親権を巡る裁判は今も続いている。「子供たちと一緒に過ごす時間を作るため、短期間で終わる女優の仕事をしている」と理由を明かしており、一緒に暮らす子供たちのために拘束時間の長い監督としての仕事はお預けにしているようだ。

映画「最愛の大地」(11年)で監督デビューを果たしたジョリーは、日本人ミュージシャンMIYAVIも出演する「不屈の男 アンブロークン」(14年)など4本の映画を監督しているが、17年の「最初に父が殺された」以降は監督業はしていない。一方、女優業は順調で来月には主演するスリラー「Those Who Wish Me Dead」が公開される他、秋にはマーベル・シネマティック・ユニバースの新作「エターナルズ」の公開も控えている。末っ子の双子ノックス君とヴィヴィアンちゃんはまだ12歳であることから当面は子供たちとの生活を優先するため、女優業に専念するものと見られている。

ジョリーは映画「マレフィセント」(14年)に出演した際に「女優としてあと1,2本の作品に出演した後は監督業に専念したい」と語っていた。女優業と監督業に加え、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使を務めるなど慈善活動にも熱心なジョリーは、世界中を飛び回る多忙な日々を過ごしてきたが、子供たちが父親と会えるようピットの暮らすロサンゼルスの自宅近くに引っ越したことも最近明かしていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)