歌手で女優、作家の中江有里(48)が26日、東京・渋谷JZ Bratで、1年10カ月ぶりとなるライブ「Bon anniversaire !」を開いた。

今年1月に28年ぶりにリリースしたアルバム「Port de voix」から、デビュー曲の「花をください」や「風の姿」「プレゼント」「まわり道」、9月にリリースしたシングル「コントレール」「空に星があるように」など、アンコールを含め全13曲を熱唱した。

中江は「去年、音楽活動を再開して、さまざまなカバー曲を歌うことで、さまざまなアーティストと出会うことができました。現在、来年春に発売するアルバムを制作しているんですが、幸せだな~と思います。皆さんのお耳に届くように頑張ります。今日歌った何曲かは、収録されると思います」と話した。

この日は48歳の誕生日。アンコールで再登場した際に「ハッピー・バースデー」で祝福されると「ありがとうございます。おかげさまで年を重ねまして、私の歌を聞きに皆様が来てくれるのは本当にうれしいし、ありがたい」と笑顔を見せた。

今年10月には2年ぶりの小説「万葉と沙羅」を出版した。「高校生が主人公の青春小説。現役を離れて長いんですが、意外と書けました。“私の中には高校生の自分がいるんだな”と思いました。年齢も性別も超える、自分でありながら自分でない。歌というのも、そういう行為なのかなと思います」。

来年1月には小説「残りものには、福がある」が文庫として出版。スピンオフ作品の「愛するということは」と、月刊「潮」に連載中の「水の月」が単行本で出版されることが決まっている。「2022年は本が3冊とアルバムが出ます。ライブというのは他の何をするよりも緊張するんですが、今の自分の精いっぱいです。もっと成長するよう頑張りますので、見守ってください。来年が皆さんにとって、いい年になりますように」と話した。