NHK大阪放送局の定例会見が3日、同局で行われ、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の制作統括を務める堀之内礼二郎チーフプロデューサーが出席し、ドラマの重要なキーアイテムとなっている「あんこ」が安子編の回収につながることを明かした。

ドラマは大正時代末から令和までの約100年の時代を、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘の3世代の生き方を描く。

初代ヒロイン・安子(上白石萌音)の安子編では岡山の和菓子店が舞台。次々に登場するおはぎなどおいしそうな和菓子にネットでは「和菓子テロ」と言われたほど、話題になった。

2代目ヒロイン・るい(深津絵里)が京都で営む回転焼き屋には、子どものときに母の安子と作ったあんこがベースだ。「あんこ」は親子をつなぐキーアイテムとして描かれている。

堀之内チーフプロデューサーは「あんこはここから先も、また重要になってきます」と明かした。3代目ヒロイン・ひなたを演じる川栄李奈(26)は10日に登場する。「皆さんが気になっていらっしゃる『安子編』の回収。こういう終わり方をするのかと、皆さん思っているはずですが、今週末に出すひなた編の予告では、あの人が出てきたり、だんだん安子編への回帰と、つながりが出てきます」と語った。

さらに続けて「あんこが重要なキーアイテムとなって、安子編のフィナーレに向かっていきます。ぜひ、あんこには引き続き注目してください」と強調した。【松浦隆司】