フジテレビ系で放送されたピン芸日本一を決める「R-1グランプリ 2022」で優勝したお見送り芸人しんいち(36)がオンラインで、優勝会見を行った。

同じ事務所のサンドウィッチマン伊達みきおから芸名を命名され、富澤たけしからギターの歌ネタをやるようアドバイスをもらったことや、服装や髪形も他人のアドバイスを取り入れたことを明かし、「僕1人じゃあ本当に(優勝)とれなかったので、皆さんに感謝しています」と思いを話した。

【R-1グランプリ】詳細ライブ

サンドウィッチマンに伝えたいことを問われると、「あなたたちがいなかったら今ないなって思っています。心から。率直にありがとうございます、ですかね。それしかでない。あとこづかい、いっぱいもらいました。正月お年玉ももらいました。去年一昨年、靴買っていただいた。ありがとうございます。自分が後輩にいろいろ買ってあげられるようになれといわれたので、がんばってなりますと伝えたいです」と語った。

参加資格のラストイヤーでの優勝。「楽しむことだけ考えていました。残りの7人に点数は負けても一番楽しもうと思っていました。ピン芸人で評価されたいっていう思いが強かった。優勝したいというよりは、サンドウィッチマンさんと一緒に営業回れて生きて行ければいいなと思っていた」と自分らしさを貫いた勝利だったことも明らかにした。

優勝決定の瞬間には泣き崩れた。会見時には「ちょっと落ち着いたんですけど、お母さんと電話したら、またわーっと涙でちゃいました」。

大会では、ファーストステージで上位2位に入ったZAZYと、お見送り芸人しんいちがファイナルステージで争った。お見送り芸人しんいちが5人の審査員の投票で、ハリウッドザコシショウ、野田クリスタル、バカリズムの3票を獲得、第20代王者に輝いた。

優勝が決まると、左手を目頭にあてて、声を上げて涙を流した。「2017年、ネタめっちゃとばしたブルゾンちえみにありがとうっていいたいです」と毒を吐くネタに絡めてコメント。最後は「(芸歴)10年以上の先輩もめっちゃ面白い人がいっぱいいるので、ライブとか来てほしいです」と涙声で呼び掛けた。

ファーストステージではZAZYが464点を獲得。吉住、お見送り芸人しんいち、金の国渡部おにぎりが5人審査員それぞれ100点満点中、463点を獲得し、2位で並んだ。審査員5人の決選投票が行われ、3票を獲得したお見送り芸人しんいちがファイナルステージ進出を決めていた。お見送り芸人しんいちは、ファーストステージ、ファイナルステージともにギターを使った歌ネタで毒をはきながら「心から応援する人」を挙げていくネタを披露した。

決勝進出者はkento fukaya、サツマカワRPG、金の国・渡部おにぎり、ZAZY、吉住、お見送り芸人しんいち、寺田寛明の7人に、敗者復活を勝ち抜いたYes!アキトを加えた8人。

審査員は陣内智則、バカリズム、小籔千豊、マヂカルラブリー野田クリスタル、ハリウッドザコシショウの5人で、司会はお笑いコンビ霜降り明星と女優広瀬アリスが2年連続で務めた。

◆お見送り芸人しんいち 1985年(昭60)4月21日、大阪府生まれ。グレープカンパニー所属。芸歴10年目。趣味はフットサル。初の決勝進出。血液型A。