中村獅童(49)が1日、都内で、歌舞伎と最新テクノロジーが融合するプログラム「meme nippon project 第一章『薬師寺ひかり響夜-inori-』」(7月16~17日、奈良・薬師寺)の会見を行った。

正義の獅子が平和を取り戻す-という物語仕立ての新作歌舞伎舞踊「瑠璃光」を披露する。

すでに薬師寺にロケハンに行ったそうで、獅童は「『センターに花道あったらいいよね』と話したら、すぐに、やりましょう、と。ロックのライブみたいに、センター花道を作って、なるべくお客さまの近くに行きます」と話した。勇壮な毛振りも見せるという。

プロジェクションマッピングなどを駆使する。獅童は「歌舞伎はもともと、最先端をいっていた芸能。江戸時代はいろんなエンターテインメントを取り入れていた。今の先端技術があったらきっと取り入れていたと思う。歌舞伎は傾(かぶ)く精神、時代を切り開く精神、時には祈りの精神、時にはファッションリーダー。ファッションや伝統文化が融合して、若い方に興味を持っていただきたい。自分の使命だと思います。」と話した。16年から主演している「超歌舞伎」で培ってきた表現も出したいとした。

ファッション、技術、歌舞伎など、さまざまな分野から集まるプロジェクト。獅童は「この2年、コロナで世の中が変わって、歌舞伎公演も厳しい月が続いた。僕も今年50(歳)、何ができるかを考えた。気持ちが1つになることがテーマ」と話した。発起人でもあり「全身全霊、心を込めてやりたい」と誓った。

前日は、市川海老蔵(44)あらため13代市川團十郎白猿の襲名披露公演が11~12月に行われることが発表された。獅童は「細かいことが発表されていないので、僕の口からあつかましくいろいろ言えないというのもありますが、演目やら何やらが決まった時にお話ししたいと思います」とした。