園子温監督(60)が、女優に性加害をしたと報じた「週刊女性」の内容に事実と異なる点があるとして、発行元の主婦と生活社に損害の賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が、29日に東京地裁で開かれることが3日までに決まった。

園監督は、4月4日の「週刊女性PRIME」及び同5日発売の「週刊女性」が、複数の出演女優に性行為を迫ったり、性行為に応じれば仕事を与えるなどと説明し、行為に及んだなどと報じた内容に、事実と異なる点が多々あるとして、5月18日に主婦と生活社に損害の賠償と謝罪広告とインターネット上の記事の削除を求める訴訟を提起した。同日、自身の公式サイトに直筆の署名入りの文書を掲載

「この度は、一連の報道につきまして、ご迷惑とお騒がせをしておりますことを心からお詫び申し上げます。お伝えしておりました通り、2022年4月5日発売号の週刊女性の記事の内容は事実と異なる点が多々ございます。また、翌週の4月12日発売号の記事の内容も同様です。そのため、代理人と相談の上、昨日、週刊女性の発行元である主婦と生活社を被告として、損害の賠償と謝罪広告、インターネット上の記事の削除を求める訴訟を提起いたしました。今後、この裁判の中で、記事の内容が事実でないことを明らかにして参りたいと考えております。この度は多大なるご心配とご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。     園子温」

園監督は。4月5日に公式サイトに掲載した直筆のメッセージの中で

「この度の2022年4月5日発売号の週刊女性の記事におかれましては、関係者の皆様にご迷惑とお騒がせをしてしまいました事、また作品を見てくださった視聴者の方を含め、皆様にお騒がせをしてしまったことにつきまして、深くお詫びいたします。映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と謝罪。

その上で「しかし、今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとってまいる所存です」としていた。

また「週刊女性PRIME」及び「週刊女性」は、約10年前に俳優を集めた飲み会を自宅で開催した俳優Tが、参加した女優を後日、園監督に引き合わせた結果、性加害につながったなどとも報じている。

園監督が「裁判の中で、記事の内容が事実でないことを明らかにして参りたいと考えております」と主張する、事実でない部分が何なのかが、法廷で明らかにされるか、注目だ。