日本フェンシング協会会長を務めるタレント武井壮(49)が3日、TBS系「サンデー・ジャポン」(午前9時54分)に生出演。フェンシング男女エペ日本代表の沖縄合宿が、レジャー中心ながら日本オリンピック協会などの助成金から補助を受ける予定だったと週刊文春に報じられたことについてコメントした。

協会の対応が遅かったのでは、との指摘には、選手のけがや雨天による合宿メニューの変更が往々にしてあることから「練習の内容を逐一把握するシステムが協会の中になかった。事後に報告を受けて承認していた」と明らかにした。

また「ヒアリングの内容が分からないうちに謝罪をすることもできないし、30人全員ヒアリングすることが必要だった」。今後については「事前に仮の練習メニューを記載して、1日ごとの報告をコーチに送ってもらい、問い合わせがあった時にすぐにチェックできる機能を作って、事後の承認をスムーズにできるようにしていきたい」と約束した。

前日2日の理事会後の取材でも、JOCへの助成金の申請基準より、もう1段上のハードルを協会内で自主的に作って、より正当な申請ができるようにしたいと意欲を見せていた。

一方で、練習内容の多寡が申請の可否に結びついては、スポーツ界が萎縮しかねない。「昨今、練習量が多ければ良し、厳しければ良しという方向でスポーツ界が進んできて、いろんな事故が起きてきた」とも語った。

練習メニューをコーチが決め切るのではなく、選手の自主性を育むことの重要性について「それがスポーツ界の理想の姿だし、選手の自主性、心身の健康を保つためには、スポーツ界はこういう方向にシフトしていかないと。(練習時間が)長ければいい、きつければいい、という方向では、昭和の根性論に逆行してしまう」と、陸上十種競技の元日本王者として危機感も口にした。

一通り持論を展開し終えたところで、爆笑問題の太田光から「文春の倒し方を」と聞かれると、苦笑いした。「確かに倒しにくい…」と言いつつ「今回はすいません」と会長の立場で笑いを取りにいかなかった。