先月、OSK日本歌劇団を退団した元男役スターの愛瀬光と、同じくOSK出身でマルチタレントとして活動する妃那マリカが9日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社に来社した。9月9~11日に同市中央区の道頓堀ZAZAで開催される舞台「熱き乱舞!」(主催・一般社団法人JPN dance協会)のPRを行った。

愛瀬と妃那はOSKに06年入団の同期。今回のショーで日舞を取り入れたダンスを披露する際に、妃那が「愛瀬の日舞がOSKで定評があったので、日本舞踊と洋ものをマッチさせるというので合うんじゃないか」とオファー。愛瀬は「それなら歌劇で学んだことが生かせる場所なのかなとすごく思ったし、日本舞踊を今後も続けていきたいという思いがすごくあったのでありがたいオファーかなと思って。よく私のやることをみていた同期だからこそ言ってくれたことなのかな」と出演を決めた。

妃那が13年に退団して以来約10年ぶりの共演。久しぶりに同じ舞台に立つことに「(愛瀬は)退団ほやほやなので緊張する。振り付けとかもやってくれて、頼もしい」と話す妃那に、愛瀬は「舞台も(制作なども)両方やるのはやっぱり敏腕、器用じゃないとできないだろうな」と返した。

また、「劇団は決まりがあるなかでやる。(妃那は)決まりがない、模索しながらやるっていうのが対照的。(それが)一緒になったとき、いろんなことができるんじゃないか」と可能性が広がることを話した。

今週から徐々に稽古も開始していく。コロナウイルスの感染がまだまだ落ち着かないが、妃那は「『コロナを吹き飛ばせ!熱き乱舞!』としてやっているので、みなさんがこの公演をみて元気をもらえたら」と意気込み、愛瀬は「(昨年開催予定が延期になり)1年持ち越してもやりたかったこの公演はすごく熱い思いがあるんだなと。退団していなかったらご一緒できなかったので巡り合わせなのかな」と思いを口にした。