来年6月退団を発表した宝塚歌劇団の宙組トップ真風涼帆が29日、大阪市内で退団会見を開いた。

同時退団する相手娘役の潤花には、前作「FLY WITH ME」の前に伝えたといい、潤から「ぜひご一緒したいです」と言われたと明かした。真風も「では最後まで一緒に」と返し、添い遂げが決まった。

宙組メンバーには、9月26日に宝塚大劇場公演を終えた「HiGH&LOW-THE PREQUEL-」「Capricciosa!!」の公演中に伝えた。

男役17年、トップここまで約5年への思いには「今を生きるという言葉を大切にしてきた」とも語り、トップとして「今、この立場に立たせてもらい、最後の日まで追求し、最後までしっかりと(次世代へ)バトンを渡したい」と語った。

退団後の芸能活動については「考えがおよばない。今、この宝塚人生をまっとうしたい」との思いが強い。就任時から退団へのカウントダウンが始まるのが、トップの運命。真風も就任時から意識していたと明かしたが、それでもこの日の退団会見には「今、この瞬間が不思議な感じです」と苦笑した。

会見では涙は一切なく、恒例の「結婚の予定は」の質問を出すと、「きましたね。あ、こういう感じでくるんですね。最高ですっ!」と大笑い。「こういったところで気のきいたことが言えなくて申し訳ありませんが…(結婚予定は)ございません」と答え、明るい空気を醸し出していた。