唐沢寿明(59)が、WOWOWが23年春から3シーズンにわたって放送する大型ドラマシリーズ「連続ドラマW フィクサー」(Season1は、23年春放送スタートで全5話、日曜午後10時放送・配信)に主演することが2日、同局から発表された。唐沢は、同局が08年から製作を始めた連続ドラマ企画「連続ドラマW」に初出演&主演。また3シーズン通して出演する、レギュラー俳優の1人の小林薫(71)とは初共演。要潤(41)とは15年ぶりの共演となる。
「連続ドラマW フィクサー」は政界、財界、法曹界など表と裏がある世の中を、裏から操る“フィクサー”が主人公。フィクサーを主人公として本格的に描く連続ドラマは、これまで日本にはなく、初めての試みとなる。唐沢は「地上波のテレビドラマではなかなか描けないような、WOWOWならではの重厚な社会派ドラマができると思うのでとても楽しみです」と期待感を口にした。
「連続ドラマW フィクサー」はオリジナルドラマで、同局が08年から製作を始めた「連続ドラマW」第1弾「パンドラ」シリーズなどを手掛けた井上由美子氏が脚本を担当する。唐沢とはフジテレビ系で03年10月期から2クール放送された「白い巨塔」13年のNHK「メイドインジャパン」18年10月期のテレビ東京系「ハラスメントゲーム」に続くタッグとなる。唐沢は「政治を舞台にした予想がつかないストーリー展開で、今回さらに井上由美子さんの脚本に気合が入っているのが伝わってきました。社会派というだけではなく、骨太のエンタメ作品になっています。緊張感のあるサスペンスを軸に、とにかく筋書きが緻密に作り上げられていて面白いです」と同氏の脚本を絶賛した。
唐沢は、劇中で設楽拳一を演じる。政財界のトラブル収拾から企業間のもめ事回避まで、警察や法律では解決できない事案を処理する謎のフィクサーという役どころで、物語は拳一が服役を終えたところから始まる。「私が演じる設楽拳一は、裏から人を操る謎めいた人物で、一見何を考えているかわからないので、視聴者の皆様はきっと随所でだまされると思います。他の登場人物も1人1人のキャラクターが立っていて、それぞれが抱える“人間の欲深さ”が魅力的です」と役どころを評した。
唐沢と4度目のタッグになる井上氏は、コメントを発表した。
井上氏 常に新しいドラマを仕掛けているWOWOWの「連続ドラマW」で、新たなチャレンジが出来ることにワクワクしております。先が見えない世の中ですが、一筋縄ではいかない大人の俳優たちが、人間の表と裏、光と影を存分に演じるエンターテインメントを楽しんでいただきたいと思います。主演の唐沢さんとは、「白い巨塔」「メイドインジャパン」「ハラスメントゲーム」に続き4度目の作品です。何度、お会いしても初めて会ったような懐の深さが唐沢さんの魅力です。本作でもこれまで描かれてこなかったフィクサー像を新鮮に演じてくださることと期待しています。
また、3シーズン通して出演する、レギュラー俳優陣も発表された。新聞社の政治部記者・渡辺達哉役を劇団EXILEの町田啓太(32)、警視庁捜査一課刑事・板倉晃司役を小泉孝太郎(44)、拳一の秘書兼運転手・丸岡慎之介役を要、達哉の母・渡辺響子役を斉藤由貴(56)、テレビの報道番組の人気キャスター沢村玲子役を内田有紀(46)、拳一にとって因縁深い相手であり副総理の須崎一郎役を小林が演じる。俳優陣もコメントを発表した。
町田啓太 気が付いたら台本を一気読みしていました。普段見聞きするものの表面上だけではなく、もしかしたらその奥には何かあるのかと、僕自身、物事の捉え方を改めて考えさせられるようになりました。
新聞記者として大きな力に巻き込まれ、真相に迫っていく様をみなさんと楽しめるように、渡辺達哉を前のめりに演じたいと思います。楽しみにしていてください。
小泉孝太郎 全編通して設楽を追いかける刑事・板倉晃司を演じさせていただきます小泉孝太郎です。この作品は個人としても大変興味深く、唐沢さんの設楽の不気味さ、そして設楽を取り巻く人間関係が交差していく様をぜひご覧下さい。
要潤 僕の演じる丸岡という役は、唐沢さん演じる設楽拳一を心から尊敬し、献身的に支える一番身近な存在です。個人的には唐沢さんとは15年ぶりの共演で、そんな丸岡と素の自分とリンクする部分が多いと思います。若き日の自分も唐沢さんには役者のイロハをたくさん教わりました。そんな気持ちを丸岡に投影しながら精いっぱい演じさせていただきます。
斉藤由貴 以前、脚本の井上由美子さんが書かれた別の作品に出演させていただいた時、その打ち上げの席で井上さんから、「私の頭の中には小さな箱があって、その中には斉藤さんがいて、難しそうな役をさて誰にやってもらおうかと考えた時、斉藤さんをその箱から取り出すんです」こんなふうに言われて、本当にうれしかった記憶があります。以来、井上由美子さんの作品にご縁をいただいた時には必ず喜んで参加させていただきたい、とお願いしています。今回も、楽しみでなりません。
内田有紀 時に自分の知らない世界の扉を開いて、垣間見たい、怖いけど知りたい、のぞいてみたいという欲求が生まれることがあります。その扉を進んで開くのが、今回演じさせていただく沢村玲子という女性です。女性であるがゆえの業を抱えながら、子供のように真っすぐに真実に迫ろうとする玲子が、皆さんを『フィクサー』の世界にお連れ出来るよう真摯(しんし)に作品に向き合っていきます。「世の中の裏」を描いたドラマです。どうぞご期待ください。
小林薫 このたびWOWOW制作の「フィクサー」に出演させていただくことになりました。主演の唐沢さんは実は初共演で、どんな芝居になるのかワクワクして、今から楽しみにしています。私の役どころは副総理という難役でドキドキしているのですが、監督である西浦(正記)さんとは1年前にご一緒させていただいていて、そのねばりのあるきめ細かな演出には信頼感がありますので、安心して全てお任せしようと思っています。
唐沢はファン、視聴者に「WOWOWでしか見られない面白い作品になると確信しておりますので、ぜひご覧いただきたいです! 目の肥えた視聴者の皆様にも必ず満足していただけると思います」とメッセージを送った。
◆「連続ドラマW フィクサー」 ある夜、総理大臣・殿村を乗せた車が崖から転落するという事故が発生し、死亡した運転手には飲酒運転の疑惑が浮上。さらに、その裏には新薬の認可をめぐる密約スキャンダルとの関係性も疑われ始める。そんな中、事故の対応に追われる総理の秘書官に拳一が近づく。拳一は、過去に殿村の不祥事をもみ消し、今回の事故直前にも殿村と電話で話していた。果たしてこれは偶然の事故なのか、それとも、さまざまな欲望がうごめく政界で仕組まれた事件なのか? 取材に没頭する新聞記者の渡辺達哉(町田)の元に、何者かからタレコミ情報が入る。その後、意識が戻らない殿村は辞任に追いこまれ、総裁選が幕を開ける。そして、拳一はキングメーカーとして与党総裁候補たちを手玉に取り、権力を掌中にしていく。



