歌手平原綾香(39)が30日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金午後1時)に出演。デビュー秘話や父との思い出を語った。

音大在学中にクラシックの名曲「Jupiter」に出会い「探していた人に会ったような気がした」と明かした。当時は「毎日生きるのに精いっぱいで、家族にも支えてもらって。(デビューに)父も喜んでいました」と振り返った。

同番組には5年前に、父でサックス奏者の平原まことさんと出演した経緯がある。最愛の父は1年前に胃がんのため、69歳で他界した。この日は、5年前に番組内で2人で演奏したVTRが映し出され、平原は涙を流しながら「もっとサックスを吹いて欲しかった。徹子さんの前で一緒に吹いて歌えて良かったね、と話しました」と明かした。

父について、闘病中も近くにサックスを置いていたといい「楽器を吹くために生まれてきたのかと思うほど、体と横隔膜の動きと手先、全てが高性能で、なんでもできたから病気で倒れて、思うように吹けなかったのは人一倍つらかったと思う」と話した。

闘病中は家族で父を支えたといい「その時も一番幸せでした。弱ってからも、父のそばにいられてうれしかった」と振り返った。