8年連続8度目出場の乃木坂46は、この日をもってグループ活動を終了し、23年卒業コンサートを開催する1期生のエース、齋藤飛鳥(24)を出演メンバー全員で盛大に送り出した。初センターを務めた16年の楽曲「裸足でSummer」を披露。齋藤は冒頭でメンバーの輪の中央に立ち「歌っていいな、乃木坂っていいなと思ってもらえるように頑張ります」とあいさつ。ビジョンには加入後の過去映像も流された。

1期生最年少として加入し、年上メンバーの卒業を見送りながら約11年半にわたってグループを支えてきた。齋藤の卒業で残る最後の1期生となるキャプテンの秋元真夏はステージで「11年間、家族以上に一緒にいた関係の飛鳥が明日からいなくなるのは想像がつかないです」とねぎらった。

齋藤は卒業を決めた理由のひとつに後輩の成長を挙げる。この日は22年2月加入の5期生もステージに立ち、齋藤の両脇を3期生の山下美月と4期生の遠藤さくらが挟むようなフォーメーションに。過去のインタビューでは「乃木坂はもう大丈夫です。だって朝ドラに出る子(山下)も大河ドラマに出る子(久保史緒里)もいるんですよ? 自分がいない乃木坂が想像できた時に、卒業を決めました」と説明していた。

21年の紅白でも同じく1期生の功労者、生田絵梨花が卒業。2年連続で主要メンバーが抜けても揺るがないグループに成長した。齋藤はステージ後「むちゃくちゃ楽しかったです。こんなに最高な締めくくりはないです。ありがとうございました!」と語った。涙はない。グループの明るい未来を見据えた、齋藤らしい笑顔で締めた。【松尾幸之介】

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