NHK武田真一アナウンサー(55)が、「ニュース きん5時」(金曜午後5時)に出演した。2月末で同局を退局することについて具体的な言及はしなかったが、番組の最後には、やしきたかじんさんの「やっぱ好きやねん」のサビの一部分を熱唱。「残り少ないんだよね。やりたい放題やらせていただきます」と退社をにおわせた。

この日、番組の中盤で、大阪での単身赴任が2年になる武田アナが「単身赴任の夫が家事に目覚めたけれど」という再現VTRに自ら出演。キレイ好きな単身赴任の夫役を熱演し、小気味いいテンポでセリフを話していた。

武田アナをめぐっては前日2日に、同大阪放送局の小池英夫局長が定例会見で、2月末で早期定年退職制度で退職することを発表していた。武田アナは現在、大阪放送局制作の連続テレビ小説「舞いあがれ!」の総集編のナレーションなどを務めており、「ニュース きん5時」の後任のキャスターについては未定となっている。

武田アナは退局後、個人でフリーとして活動するとみられ、4月開始の日本テレビ系新情報番組「DayDay.」(月~金曜午前9時)で、南海キャンディーズ山里亮太とともにMCに就任するとみられている。

◆武田真一(たけた・しんいち)1967年(昭42)9月15日、熊本県生まれ。90年にNHK入局。99年からは正午の「NHKニュース」を担当。08年から「ニュース7」キャスターを9年間務めた後に「クローズアップ現代+」も担当するなどNHKを代表するアナウンサーの1人となり、選挙特番や大型番組でも常連だった。16年の紅白歌合戦で総合司会も務めた。現在は大阪放送局勤務で、「ニュース きん5時」などに出演している。