俳優佐野史郎(67)が9日に放送されたテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演した。昨年、血液がんの一種である多発性骨髄腫の治療を終えて俳優業に復帰。闘病生活を「楽しかった」と振り返った。

佐野は21年12月に出演した際、多発性骨髄腫を患っていることを公表した。番組で公表したことについて「『徹子の部屋』に呼んでいただいて、罹患していることを黙っているわけにもいかないと、ちょうどいい機会という気持ちで」。母と慕っていた野際陽子さんと徹子が親友ということもあり、「野際さんのご親友でもあるから、親戚のお姉さんに報告しないことには治療に入れないぞという気持ちがありました」と笑顔で話した。

闘病生活について聞かれると、俳優柄本明と話した際のエピソードを振り返り「『どうだったの』と聞かれて、つい『楽しかった』と言ってしまった。ああ、楽しかったんだと、自分で自覚させられました」。

治療をドラマ制作に重ね「病気を治すために主治医の先生や看護師さんやみんなが協力し合って、チームワークが素晴らしくて。ドラマをやっているみたい。先生が監督で、点滴をやってくれる人が録音さんや技師さんで、クランクアップさせるためにというのが似たように感じて、あっという間に時間が過ぎて非常に充実した時間でした」。

新型コロナの感染対策で家族の面会ができない時期だったが、「週に1度はタブレットでリモートでご飯を一緒に食べて。そういうことも含めて楽しかった」とした。

昨年は連続ドラマにも復帰。現在の体調について「すこぶる良くて、主治医の先生からも、これ以上ないくらいに健康らしい」と話した。