昨年11月に櫻坂46から卒業し、ソロで新たなスタートを切った菅井友香(27)が、1月から上演の舞台「新・幕末純情伝」に主演した。グループきってのお嬢さまで、上品さと清楚(せいそ)さでも親しまれたが、女優としては体当たりの演技と「何でもやる」という覚悟を見せた。

同作は劇作家つかこうへいさんの代表作の1つで、89年に「幕末純情伝」として初演。新選組の沖田総司が実は女だったという着想から壮大な物語を展開する。菅井は、かつて広末涼子(42)石原さとみ(36)松井玲奈(31)らが演じた沖田役に挑んだ。

殺陣のシーンでは大きく足を開いてダイナミックな動きを披露し、男性キャストに囲まれても遜色ないパフォーマンスを見せた。キスシーンもこなし、クライマックスに向けての感情をあらわにする演技も観客の目を引きつけた。

櫻坂46在籍中の20年には、つかさんの名作「飛龍伝2020」にヒロイン神林美智子役で舞台初主演していた。当時との成長について、演出の岡村俊一氏は「前に比べて集中力がものすごく上がっている。特に終盤の20分。アイドルを卒業して、捨て身の覚悟のようなものを感じる」と評していた。

15年8月に欅坂46の一期生オーディションに合格し、17年1月キャプテンに就任。20年の櫻坂46への改名後も変わらずキャプテンを務め、常に中心メンバーとしてグループに貢献し続けた。「坂道」グループの中でも屈指の品の良さ、時に見せる天然? キャラでメンバーやファンから親しまれていた。

卒業後も注目度は高く、カンテレ・西日本ネットの競馬中継番組「競馬BEAT」(日曜午後3時)の新メインMCに器用され、2月26日放送回からスタジオに登場する。就任にあたって「私は厩舎のにおいが好きなので、掃除もお手伝いさせていただきたいです。体力も根性も腕力もあるので、何でもできます!(笑い)」とコメントしている。小5で乗馬を始め、大学では馬術部に所属。体育会系の一面もうかがわせた。

トップアイドルとして活躍していた半面、周囲の気遣いや先入観などもあり、できる仕事の幅が限られる場合もある。もちろんアイドル時代からのファンへの気遣いもあるだろうし、バランスは大切だ。それでも、長く芸能界で活動を続けていくことを見据えると、“NG”は徐々に減っていくだろう。少なくとも菅井にはその気概がある。これからも次々に殻を破っていく姿が見られそうだ。【横山慧】