俳優佐野史郎(68)が22日、都内で行われた、映画「独裁者たちのとき」公開記念イベントに出席した。

同映画はアレクサンドル・ソクーロフが監督を務め、佐野はソクーロフ監督作のロシア映画「太陽」(05年公開)にイッセー尾形演じる昭和天皇の侍従長役で出演した。当日について「厳しかったですよ。言葉を選んでしまうけど、どんな俳優さんであれ、かなり厳しく詰め寄って、なかなかOKが出ない時もありました。僕もそうですけど」と振り返った。

「太陽」の撮影時は「2000年代半ばとかで、割と自由な感じでした」と穏やかな時間が過ぎていたロシア国内だったというが、現在はウクライナに侵攻中の同国。「今の状況がものすごく心配ですね。監督がご無事かどうか。個人的なことなんですけど。一緒に仕事をした仲なので」と気遣った。

また撮影当時、同国メディアから衝撃的な質問を受けたことも明かした。ロシアテレビ局による取材で、太平洋戦争終戦前後の昭和天皇の苦悩を描いた作品にちなみ「天皇制についてどう思いますか」と質問されたという。「初めてですね。後ろに日本を感じたのは。まずいと思いましたよね。こんなところで最前線に放り込まれるのかと。でも、それで腹が据わった気がします」と語った。