嵐松本潤(39)と女優有村架純(30)が29日、静岡・浜松市内を訪れ、「三方ケ原の戦いの記念碑」建立に向けたくわ入れ式などに参加した。

2人はNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8時)に出演し、松本が主演の徳川家康役、有村が妻の瀬名役を演じている。1573年に起きた三方ケ原の戦いは徳川家康の“3大危機”とされるもので、2人は戦の行われた同市内の犀ケ崖古戦場を訪れて戦没者の慰霊と献花を行い、その後に同市が新たに建立する記念碑のくわ入れ式を行った。

セレモニーを終えた松本は、「先日、三方ケ原の戦いの撮影を終えたのですが、演じて改めて、徳川家康公にとってとても大きな戦だったと思いました。撮影中もいろんなことを考えたのですが、ここに来てみて、徳川の家臣だけでなく、武田軍含めたくさんの方たちが命を落とした場所なんだと改めて感じて。戦がなくなることを目指した家康公の思いが、今なおここに残り、その思いに多くの方が触れられる場所になったらいいなと強く思います」。さらに「今回、この石碑が立つことで、また皆さんが平和について考えるきっかけになったらなと。大河を撮影しながらも、日々いろんなニュースを見る中で、改めて平和というものの大事さ、尊さを感じています。その思いがドラマを通じて少しでもたくさんの方に伝わればいいなと切に願っております」と話した。

有村も、「私も日々の中で平和について考えることがあるんですが、なぜ戦争、争いごとが起きてしまうのか、どうすればなくなるのか、考えても考えても答えが見つからないんです。考えを統一するということは、人間である以上難しいということが一生の課題だなと、私はまだ30年しか生きていませんが、そんなふうに日々考えながら過ごしています。でも、きょうこの起工式に参加させていただいたことが、少しでも平和に近づく一歩になったら幸いだなと思っております」と胸中を語った。

また、浜松の印象について松本は「駅を降りた瞬間に『出世大名家康くん』がいるところからそうなんですが(笑い)、先ほどお邪魔した市役所にも、いたるところに家康公の面影があるというか。今は市役所の隣に大河ドラマ館もあるということで、町を上げて家康公に親しみを持ってくださっているし、尊敬されているんだなと感じます」。5月5日に、浜松市内で開かれる「浜松まつり」の騎馬武者行列に参加する予定だが「浜松出身のお友達を通じて『すごいことになっているよ』という情報が入ってくるので、盛り上がってくださっているのがうれしいですし、僕自身すごく楽しみにしています。浜松まつりに参加できることはもちろん、騎馬武者行列だけでなく、浜松の伝統ある催しに多くの方が参加されるので、僕自身、まつり全体を楽しめたらいいなと思います。家臣、引き連れていきます!」とまつりに参加する市民や、観光客に呼びかけた。