嵐の相葉雅紀(40)が「アキュラホーム」の新CMに出演するにあたり、株式会社AQ Groupは22日までに公式ホームページで、起用理由について発表した。
新CMで相葉は、「キリンさんと一緒に住みたい」と熱望する少女の願いをかなえるために「諦めないぞ!」と奮闘し、高い吹き抜けのあるキリンと住める家を完成させるアキュラホーム店長を演じる。
同社は「弊社は、創業以来、真摯(しんし)に完全自由設計の木造注文住宅に取り組んでおります。2021年から、吹き抜けのある広いリビングも可能な『超空間の家』という製品特性を表現するため、メインキャラクターをキリンにして『キリンと暮らせる家』CMを展開、そして今年、会社設立45周年の節目としてCMにタレントの起用を考えました。『キリンとの親和性』を第一にキャスティング作業を進め、2004年の『志村どうぶつ園』出演以来、動物に対する愛情や実直、爽やかなイメージを持つ相葉雅紀さんに今年の1月からオファーをしておりました」と経緯を明かした。
相葉が所属するジャニーズ事務所を巡っては、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題を受け、所属タレントをCM起用などした企業が、今後の出演見合わせを発表することが相次いでいる。「弊社では3月以降、問題の経緯を見守っていました。9月7日の事務所の会見では不十分と判断して9月中旬からの新CMをいったん見送りましたが、9月13日に『故ジャニー喜多川による性加害問題に関する被害補償及び再発防止策』で、ようやく具体策が示されたのを確認できました。また9月14日に被害を訴える当事者の会が『取引を直ちに停止することを希望しない』として、スポンサー企業に対し、影響力を適正に行使し、再発防止や救済に向けて働きかけてほしいとする要請書を公表したこと、国連の『ビジネスと人権に関する指導原則』では、契約解除などは最終手段として示されていることから、まずは、取引関係による影響力を適正に行使して改善を要求するなどのステップを踏み、再発防止と被害者救済に向けて積極的に働きかけ、その結果がどうだったのかプロセスについての情報開示をしながら進めていき、広く社会に理解してもらうことも広告主の責任ある行動であるということを考慮しました」とした。
また「そしてなによりも相葉雅紀さんの仕事に対する姿勢やお人柄も踏まえ、CMの放送を決定しました」と起用理由についても言及しつつ「もちろんこれで良いということではなく、タレントを起用した広告主という責任ある立場で、被害者の救済と再発防止に向けて、今後どのように事務所が取り組むか、弊社としても再発防止計画を改善することを求める要望を出し続けながら、万が一の場合の厳しい対処への覚悟を示すことが必須になると考えます。具体的には、人権に関するポリシーの制定など、再発防止特別チームが提言した内容に基づいた、さらに具体的な再発防止策、被害者救済、組織のガバナンス強化策に期待しています」と今後も、同事務所の対応について注視していく姿勢も示した。
「また弊社も、これまで以上に人権デュー・ディリジェンスに取り組んでいきたいと思います」とした。