日本一の若手漫才コンビを決める「M-1グランプリ2023」が24日、行われる。
札幌出身コンビのトム・ブラウン(布川ひろき、みちお)は、得意の“合体漫才”を封印し、新ネタで勝負することを示唆。敗者復活戦から、5年ぶり2回目の決勝進出と初優勝、そして来年度大会での2年連続優勝を宣言した。【取材・構成=中島洋尚】
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M-1グランプリは、18年に決勝進出、翌年も準決勝まで進んだが、昨年までは3年連続で準々決勝敗退。今年は年明けからコンビで新ネタライブをスタートし、約1年かけて“あと1歩の壁”を越える時に備えてきた。来年1月で結成14年。道産子コンビ初の王座獲得へ、残るチャンスは2回だ。
布川 多分(得意の)合体漫才はやらないと思います。ただ決勝には必ず出たいし、実はラジオで話しましたが(今年と来年の)2連覇は確定です。出演させていただいている、どの番組も面白いし楽しいですけど、M-1にはどうなるかわからないワクワク感がある。地下鉄の階段を下りる時は毎回Mー1の決勝の階段を思い出しますね。角度が急で、ちょっとコケそうな感じとか、似てますよ。
みちお Mー1でしか味わえない緊張感があって楽しいですけど、その分(ネタ作りなどが)大変なので、できれば今年(優勝を)取って、勇退できたらラッキーですけど、布川が「2連覇確定」みたいなこと言い出して…。勝っても、もう1回あるのかと思って憂鬱(ゆううつ)です。
コンビ結成は09年1月だが、2人が出会ったのは高校柔道部だった。
布川 時効だと思うので言いますが、部活のあとは「全裸メタルギアソリッド」をしましたね。1階の格技室から2階の職員室まで全裸で行って、誰にも見つからずに帰ってくるゲームです。たまに誰かが近くを通ったら、あわてて隠れて、気配を消したり。
みちお 部活帰りにカレー屋さんで大食いチャレンジもした。1・5キロを20分で食べるんですけど、僕は1回目で食べきれて、布川は食べきれなかった。時間ぎりぎりで口の中に詰めるだけつめて「これで口の中のものを出さなければ成功だ!」というところで、耐えきれなくてピッピッって米粒を出してしまって。
7日の準決勝では決勝進出を決められず、敗者復活戦に回った。決勝前に新宿の会場でステージに立つ21組中、六本木のテレビ朝日で行われる決勝に残るのは、わずか1組。過去に敗者復活戦から優勝できたのは、07年のサンドウィッチマンと15年のトレンディエンジェルだけだ。
布川 前回、敗者復活戦から優勝したのが、薄毛のトレンディエンジェルさんだから、次はロン毛(の布川がいるトム・ブラウン)が…ということで。
みちお 敗者復活から優勝して、新しい時代を作りたいという思いはありますね。そのためにも、本番前はエロい店に…。
布川 ダメ~ッ!
◆トム・ブラウン ツッコミ担当・布川ひろき(本名・布川大起、84年1月28日生まれ)、ボケ担当・みちお(本名・道音雄太、84年12月29日生まれ)の漫才コンビ。ともに札幌市出身で、札幌東陵高柔道部の先輩後輩として出会う。09年1月にコンビ結成。芸能人やアニメのキャラクターを合体させる「合体漫才」を得意とする。M-1グランプリの最高成績は18年の決勝6位。所属はケイダッシュステージ。



