シンガー・ソングライターの七尾旅人(46)が2日、X(旧ツイッター)を更新。東京都の小池百合子都知事が、1923年(大12)9月1日に発生した関東大震災の際に虐殺された朝鮮人らを悼む式典への追悼文を2017年以来9年連続で送らなかったことに言及した。
関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」「朝鮮人が略奪や放火をした」などのデマが広がり、虐殺が起きた。日朝協会東京都連合会などによる実行委が毎年9月1日に、墨田区の東京都立横網町公園内にある関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑前で追悼の式典を開いており、石原慎太郎元都知事ら歴代都知事が追悼文を寄せてきた。
小池氏は2016年7月31日の都知事選で初当選した年は、追悼文を送ったが、17年からは送っていない。1日の会見で、同じ都立横網町公園で公益財団法人東京都慰霊協会の主催で開かれる大法要で「震災による極度の混乱の下で犠牲となった方も含め、全ての方々に対して慰霊する気持ちを表してきた」とし、追悼文を送らない理由を説明した。
七尾は「関東大震災時の虐殺から102年。小池百合子はまた頬かむり」と批判。「埼玉の大野知事や、千葉の熊谷知事が追悼の意を示していることは一片の救いだけれど、関東全域に広がったこの陰惨な史実と向き合おうとする首長が少な過ぎる」と指摘。「歴史修正はけして状況を明るくしない、悪しきものが温存されてゆく国は不幸だ」と思いをつづった。



