女優奥山葵(26)が、10月7日スタートのTBS「スクープのたまご」(火曜深夜0時58分)でドラマに初主演する。放送開始を前に、共演の7人組ダンスボーカルグループ「原因は自分にある。」大倉空人(23)と取材に応じた。
大崎梢氏の同名小説が原作。奥山は大手出版社で、ひょんなことから週刊誌「週刊千石」に配属された入社2年目の信田日向子を演じる。日向子は週刊誌にいい印象を持っておらず、奥山自身も「人に対して攻撃的だったり、世の中を斜めに見ているような印象を持っていた」と明かした。
日向子はネタ出し、裏取り、張り込みなど、全く知らなかった週刊誌の仕事に奮闘していく。演じるにあたって実際の女性記者に話を聞き「私たちと変わらない生活をしてる方が書かれている」と知った。「1つ1つの物事に対して決め付けるのではなくて、自分の目で見て判断して、1文字1文字を書いている」とイメージが変わった。
日向子の後輩、阿久津健吾役の大倉も当初は「熱愛とか、そういう記事だけなのかなと思っていた」という。内部を知り「事件だけを追う班とか、部署がいっぱいあるんだとびっくりした」と週刊誌のイメージと実像にギャップを感じた。
大倉は台本上の「毎週5、6本の記事を見つけなきゃいけない」というせりふにも驚いた。「僕、ファンクラブのチャットに送る内容がご飯くらいしかない。メンバーとか内々でおもしろいことじゃなくて、世間の人が興味を持つ話題を5、6本用意する。どう生活して、どう世界を見たら採用される記事が生まれるんだろう」と取材側の苦労を想像。奥山も「書けるスクープになるのはほとんどないらしくて。それを毎週やっているのが驚き」とうなずいた。
阿久津は食いしん坊で、何があっても食欲が衰えないというキャラクター。大倉は「張り詰めた空気感の中で、阿久津が出るとほんわかする。安心できる存在になれたらいいな」と話す。そして「記事は目標を決めて、時間を割いて、体を張って出来上がった、努力の結晶みたいなものだと伝われば。誰を陥れたいわけでもない」と日向子の気持ちに寄り添った。
週刊誌編集部のリアルに踏み込み、日向子は壁にぶつかりながらもやりがいを見つけていく。役を通して奥山は「週刊誌がいいとか、悪いとかの結論にたどり着く必要はない」と感じた。ただ「いったん自分を通す」ことの大事さに気が付いた。
「どんな出来事に対しても、みんなが悪いって言ってるからダメなんだじゃなくて、なぜそう言われているんだろうと。自分を通す作業を心がけるようになった」と話し、視聴者にも「そうなっていただけたらいいな」。SNSなどにあふれる情報に対して、立ち止まって考えることの大切さを伝えた。【鎌田良美】



