女優筒井真理子(65)が13日、東京・渋谷のユーロスペースで、映画「旅人の必需品」(ホン・サンス監督)に主演した仏女優イザベル・ユペール(72)と、同作公開記念のトークイベントに出席した。

「ピアニスト」などで知られるユペールに、筒井は「役作りについてもっと聞きたいです」「もう1つだけ、役を生きることで大切にしていることは何ですか」など、興味津々の表情で質問を重ねた。

ユペールは「動く前にすごく考えます。具体的なものではありませんが、イメージをふくらませていきます。唯一の具体的なものは衣装です」「大切なことは、自分の内側から演じる人物が見えるかどうか」などと答えると、筒井は「ありがとうございます。メルシー」と笑みを見せた。

トークイベントは、ホン監督作品の企画上映「月刊ホン・サンス」の一環で行われた。同監督の熱烈なファンという筒井が、「旅人の-」について「ホン監督の死生観が垣間見えた気がしました。死ぬ時の旅の必需品って、結局何でも持っていけないというのが印象に残りました。ユペールさん(が演じた主人公)が欲や執着から抜けた透明な人間でとてもすてきでした」と言うと、ユペールは「真理子の話を聞いているととても美しいことを言ってくれるので、ずっと聞いていたい」と応じた。

ユペールはまだ日本人監督とのタッグはないとし、筒井に対しても「こうしてお話しする機会ができてうれしいです。いつか共演する機会があれば」と言い、筒井は「めちゃくちゃうれしいです」と喜んだ。