元宝塚歌劇団星組トップ麻路さき(60)、同月組トップ彩輝なお(54)が30日、大阪市の梅田芸術劇場で、「エリザベート TAKARAZUKA30thスペシャル・ガラ・コンサート」(26年2月28~3月15日、同所)の取材会に出席した。
1992年のウィーン初演以来、世界各国で上演が続けられているミュージカル「エリザベート」は、死を象徴する黄泉(よみ)の帝王トートとヨーロッパ宮廷随一の美貌をうたわれたオーストリア皇后エリザベートとの愛の物語。日本では小池修一郎氏の潤色・演出で、1996年宝塚歌劇団雪組にて初演。一路真輝がトートを演じ、この作品で退団した。以降、計10バージョンで上演され、宝塚歌劇を代表する大ヒットミュージカルとなった。
雪組の初演の後、星組で続編を行うことになり、トートを演じたのが麻路だった。
「歌の雪組って言われるくらい歌の上手な方が集まっている上に、一路さんのサヨナラ公演。何で、その続編を星組でやらせるんだって。私ってがっちりした役をやることが現役時代多かった。どちらかというと、フェアリー的なトートを私にやらせるかって葛藤があったのが30年前ですね。30年前の私って『帰りたい』『逃げたい』『なんで私がやらなきゃ』ってナイーブな時期でした」と振り返りながらも、劇団から背中を押してもらい演じきったことで「やらなかったら今ここにもいないですし、ガラコンサートも出していただいていますけど、その歴史もなかった。感謝しかないし、そういう流れを作ってくださった、先生、歌劇団には感謝しています」と笑顔を見せた。
その星組の新人公演でトート役を演じ、後に月組トップとなり、「エリザベート」を最後に退団したのが彩輝だ。
彩輝は「自分がトートの役をさせていただいたときに、麻路さんのトートがすごくステキで。麻路さんの男役のダイナミックさや包容力をお手本にしていた。新人公演からずっと見ていたし、男役の集大成という形でもありましたので、麻路さんの影響はすごくいただきました」と語った。
麻路は「若い子たちがキレイにやる強みはあると思うんですけど、熟年したメンバーの強みを出すしかない」と笑いながら、「ものすごい頑張るのは無理かもしれないけど、今できることを。前と同じこともしたくないし、前と同じこともできないだろうし、今自分たちができることを。後は楽しもうと。それを見ていただきたい。誰もギスギスしていないと思うので」
彩輝も「熟年感は否めない。みんなそれぞれいろんな経験をしてきているので、それが味となって肉づいていけばいいな。初めて出会う下級生もいますし、どういうふうに融合していけるか、楽しみです」と期待した。
東京公演は東京国際フォーラム(26年2月6~20日)、愛知公演は御園座(同3月23~25日)で行われる。



