漫才コンビ、オール阪神・巨人が15日、大阪市のなんばグランド花月(NGK)で、結成50周年記念公演「来て!見て!笑て!」大阪公演千秋楽を迎えた。
1975年4月にコンビ結成。昨年7月の宮崎を皮切りに開催してきた記念公演を、本拠地のNGKで締めくくった。
前説はお笑いコンビ、きょうもかもがわが務め、阪神の息子髙田隆平が「頭が高い。上方漫才大賞を4回取っている」「紫綬褒章の息子で~す」などと父の威光にすがって盛り上げた。
公演が始まると、阪神・巨人が客席の左右から登場。巨人がファンから花束を受け取った。普段から「劇場に来てくれるお客さんのために漫才をする」と話しているように、“劇場でしか披露できない”珠玉の漫才2本を披露して笑いを誘った。
また、阪神が古典落語「ふぐ鍋」を演じ、巨人は「夢浪漫」「あんじょうやりや」「兄弟船」を熱唱した。
トークショーでは50年続けてこれた秘訣(ひけつ)を問われ、巨人が「仕事があるから続けてこれた。仕事がかすがい」。すごいと思った芸人については「笑福亭仁鶴師匠」と答えた。
ゲストも2人を祝った。
お笑いコンビ、からし蓮根、ガクテンソク、ギャロップ、笑い飯が漫才を披露。巨人の歌の場面では、元プラスマイナス兼光タカシが巨人に扮(ふん)して、公演に花を添えた。
さらに、“同期”の明石家さんまが、自作の50周年特別Tシャツを着てサプライズゲストで飛び入り出演。登場だけで大声援をかっさらい、阪神を「これまでの2時間はなんやったんや」とあきれさせた。
東京公演に続いてのゲスト出演となったさんまは「お前な、歌いすぎやぞ。スタンバイ言われて待ってたら、マネジャーが『巨人さんがあと2曲歌うって』。スナックやないねんから」と上機嫌で歌った巨人にツッコミ。「首が痛い」「心臓が悪い」「60周年までやってない」など、年齢に伴う不幸な話題になるたびに「暗い話すな」と容赦なくツッコミまくり、爆笑をさらった。
それでも、最後は「お疲れさまでした。『50周年おめでとう』ってお客さんに言ってもらいたい」と観客全員を巻き込んで2人を祝った。
公演後、巨人は「大阪だけはプレッシャーがあった。『特別感を』と思って頑張ってやってました」と満足そうに振り返ると、阪神も「今朝も4時に目が覚めた」とプレッシャーがあったと告白した。
50年の歩みを巨人は「ラッキー、ラッキーで仕事がドンドン来た。苦しいときもあったけど乗り越えられた」。若いときはけんかも少なくなかった2人だが、阪神は「あっという間。イヤじゃなかった」と振り返りながら、「あともうちょっと。いつ辞めよかなとなっても仕方ないけど、まだ、その時は来てほしくない」と変わらぬ漫才愛を語った。
多くの人に祝われた記念公演となったが、2人にとって、最もうれしかったのは家族の存在のようだった。
巨人は子、孫と家族全員が公演を見に来ていたと明かし、「帰ってから、『どう思った?』って聞くのがが楽しみです」と笑顔を見せ、阪神も“親子共演”に「ひょっとしたら、一緒に出るのが最後に出るかもしれない。だから、前説に出てもらった。親を頼ってこないからね。親子で出れてよかった」と優しい目を向けていた。



