女優大竹しのぶ(68)が5日、東京・日本青年館ホールで主演ミュージカル「GYPSY」(6日から同所)の取材会を行い、ゲネプロを公開した。
初演から3年ぶりの再演で、“究極のショービジネスマザー”の主人公ローズを演じる大竹は「2回目ができることが、すごくうれしくて。さらに前よりももっと、前にできなかったことができるチャンスをもらえたことがすごくうれしくて。新しい仲間と共にさらなる高みを目指して頑張ってきたことが、いよいよ幕が開くので楽しみにしています」と話した。
ローズの上の娘で、後に伝説のストリッパーとなるルイーズ役の田村芽実(27)は「初演を客席から拝見していて、もうこの作品のとりこになってしまったんですけども、今回はこうしてステージ上で皆さんと一緒に作品を作る側に立たせていただけるということで非常に光栄です。稽古を何度重ねても、重ねれば重ねるほど、この作品の高みに、どんどんどんどん心が引っ張られていく感覚がありました。見に来てくださる方に、この気持ちをたくさん共有できたらうれしいなと思っております」。
ローズの長女で期待を一身に受けながら、駆け落ちしてしまうジューン役の富田鈴花(25)は「この1カ月の稽古は本当にあっという間、もう3日で終わったんじゃないかってぐらい、とっても早かった。ずっとわいわい、普段もしているんですけど、皆さん本当にお芝居される瞬間の切り替えとか、お芝居に入り込む姿を間近で見せてもらって、吸収できることはたくさん吸収したなと思う1カ月でした。これから一公演一公演を大切に、見に来てくださる方の心の中で動くものがあったらうれしいなと思います」。
ジューンと駆け落ちするタルサ役の井上瑞稀(25)は「ついに明日、初日を迎えるのかと本当にうれしく思います。本当に素晴らしいキャストの皆さんに、日々いろんなことを助けてもらいながら、毎日発見のある稽古で、すごく充実した時間を過ごさせてもらいました」。
エージェントのハービー役の今井清隆(68)は「3年ぶりに、この同じ役をやることができて非常にうれしく思っています。周りもすごく若返って、最近の子役たちは本当に技術がすごくて、上手なんで驚かされております。足を引っ張らないように、引っ張っていってもらいながら、頑張りたいと思っております。大竹さんのエネルギーを見ると本当に驚かされるし、自分も頑張らなきゃと思う。はっきり言って日本のミュージカル史上に残るような素晴らしい作品に仕上がったと思うんで、ぜひいろんな人に見てほしい」。
演出家のクリストファー・ラスコム氏は「本当に大喜びで舞台稽古を進ませて、明日の初日が待ちきれない、そんな思いでおります。『GYPSY』という作品の再演というのは、本当に喜んでおりまして、これは私も一番好きなミュージカルの1つです。再演の機会をいただいたということ、本当に素晴らしいなという風に思っております。最終的にミュージカルというジャンルは、やっぱり音楽ありきだという風には思うんです。『GYPSY』のスコアというのは、本当に間違いなくブロードウェーのスコアの中でも突出している。このプロダクションは、本当にラッキーなことに素晴らしいオーケストラの奏者の皆さんが演奏してくださいますので、そこの部分がこの作品のモーター、駆動部分になっていると思っています」。
大竹は「やっぱり音楽が素晴らしい。プラス、今回2回目になるので、さらにより深く、こまやかに気づくことがたくさんあった。こういう作品に出会えて本当に幸せだなって思います。なんかワクワクします」。
大竹との共演に田村は「もう稽古中からもう瞬き一つせずに、この時間を堪能して、ずっとしのぶさんのことばかり見ているよと言ったら、ほんとにあっという間に稽古時間が過ぎてしまいました。けんかするシーンとかあるんですけど最高でした。しのぶさんと今、けんかする芝居しているって思っちゃうと、なんかもう自分の人生のご褒美のような時間で、もうなんか分からなくなってくるんですよ。今回は職権乱用というか、もう私混同しすぎて、ちょっと今でも分からないんですけども、そのぐらいもう自分にとって宝物のような時間を過ごさせていただいています」。
富田は「稽古を重ねていけば重ねていくほど、ジューンのパワフルさに負けちゃいそうになりました。自分の中のジューンをどんどん作って、身体からジューンが突き破ってくるようなパワフルさがあるというのを感じました。自分に今までなかったところを、殻を破るっていうところもそうですし、やらなきゃいけないなと。あとは、やっぱりローズっていうすごくパワフルな役柄の娘なんだなっていうのも、やりながらすごく感じましたね」。
大竹は「本当に楽しい音楽で、今こういうね、世界的にいろんなことが起こって、こう不安定な時代、劇の中で、やっぱりその芸術、音楽聞いて、お芝居を見て、あの文化に出て、嫌なこととか忘れて元気になってもらいたいなって思って、そういうパワーをみんなに“ド直球”で届けたいなと思うので、ぜひぜひいらして」と話した。



