新派・松竹新喜劇の合同喜劇公演(東京・新橋演舞場、9日~19日)初日囲み取材が9日、都内で行われ、波乃久里子、久本雅美、高島礼子らが出席した。
創始138年の新派と劇団創設78年の松竹新喜劇による7年ぶりの共演。松竹新喜劇から「お種と仙太郎」、新派から「明日の幸福」の2本立て上演となる。
「お種-」は齋藤雅文さんが演出し、ゲストの久本雅美がしゅうと・お岩役に挑む。新派の波乃久里子、松竹新喜劇五人衆の藤山扇治郎、渋谷天笑、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎ら松竹新喜劇の俳優と、新派俳優による劇団の枠を超えた顔合わせが舞台を盛り上げる。
ホームドラマの金字塔といえる新派の名作「明日-」は、今年9月に100歳になる“ホームドラマの名手”石井ふく子さんが演出。熟年世代の夫婦を松竹新喜劇の渋谷天外、そして水谷八重子の休演に伴う配役変更により久本雅美が演じ、中年夫婦役はゲストの高島礼子と三田村邦彦が務め、時代を超えて心に響く家族の物語を届ける。
新派を支える看板女優の1人である波乃は8カ月ぶりの舞台。「本当に怖い初日でした。新人のようで」と初日を振り返った。その上で「今日のお客さまはベリグーでした」と笑顔。久本雅美には舞台上で助けてもらったと明かし「せりふが出てこなくて助けてもらいまいした。本当にありがとうね」と頭を下げ、久本も恐縮しつつ「いやいや。でも、このことは一生覚えていてくださいね」と笑った。
波乃は昨年7月、急性気管支炎の療養に専念するため舞台を休演。初日を終えて「去年はご迷惑をおかけしたので、みなさんに感謝ですし、生きてて良かったと思います」とした。そして「新橋演舞場は16歳から出ていますから、演舞場の神様が一生懸命やっていれば助けてくれますから」とかみ締めた。
初めて新派公演に参加した高島は「喜劇をそこまでやっていなかったので緊張していました」とした上で、「稽古では笑顔もないくらい泣きそうな思いをしていましたが、今日は夢のような共演でした」と笑顔。藤山も「千穐楽までみんなでケガなく、事故なくお客さまを楽しませることができれば」と意気込んだ。



