仏の俳優ジャン・レノ(77)が10日、東京・芸術劇場シアターウエストで、舞台「らくだ」取材会に出席した。

同作は94年公開の映画「レオン」で世界を魅了した名優ジャン・レノによる、自叙伝的ひとり舞台。「語る」「演じる」「歌う」のすべてをさらけ出す1人の男の物語となっている。

初日直前の気持ちを「50%自信、50%緊張」と明かすと、「(演出家の)ラディスライス、(ピアノ担当の)パブロや素晴らしいチームに囲まれて幸せ。1人では出来なかった」と感謝を示した。

同作を作ったきっかけを「父と母への愛。そして、継承」とした。両親はスペイン人だが、当時の政権を嫌い、仏に移住している。「“根無し草”なので父からの継承が少なかった。だから、自分の子どもに、生きてきた道を伝えたかった」という。

また、「この芝居で語られていることはすべて真実。これまでの道のりを正直に語っている」とした。劇中ではロバート・デ・ニーロとのエピソードが語られる。「『本当なの?』とよく言われるけど、すべて本当」とほほ笑んだ。

俳優としての原点に立ち返るためにあえて母国を離れ、言語も文化も異なる日本で上演。なぜ、日本なのかを問われると、「Why not?(ダメなの?)」と笑顔で逆質問も。

その後、「日本が好きで、日本に来る機会を逃したくなかった。プロデューサーの提案もあったけど、日本でやるのが明白だった」と親日ぶりを披露した。

これから作品を見る人に向けて「気に入っていただけることを楽しみにしています」とすると、「劇場を後にする時、喜びをもって帰っていただければと思います」とメッセージをおくった。

同所では24日まで上演。その後は、30日の富山公演を皮切りに、7月まで全国の劇場で上演する。