10年11月15日に心不全で死去した作詞家星野哲郎さん(享年85)の三周忌法要「紙舟忌」が19日、都内のホテルで約300人を集めて行われた。

 「函館の女」など多数の星野さん作詞の曲を歌い、「哲さま」と慕う北島三郎(76)は「この道を生きている間は、哲さまのことを一生忘れることはない」と献杯のあいさつ。「教えてくれた歌を歌い続けていきたい。また、教えていただいたものを見ながら、これから自分でも書いてみたい」と話した。

 「兄弟船」の鳥羽一郎は「親父の帽子」の堀内孝雄と取材に応じ「湧き水のように(歌詞が)どこからわいてくるのかな~」。堀内は、星野さんが見に来ていたコンサートで歌詞を間違えて歌ってしまった出来事を明かし、「そこ言葉違うからね。これからは言葉を大事にひとつお願いします」と言われたといい「いまだにこたえています」と話した。

 ほかに、水前寺清子、大月みやこらが参列した。また、星野さんの作品「雪椿」などを歌った小林幸子の姿はなかった。関係者によると、参列予定だったが、参列することによって騒動になり、迷惑が掛かるとして欠席したという。