コロッケ(49)が真珠腫性中耳炎のため13歳の時から36年間、右耳がほとんど聞こえていないことが29日、分かった。この日、コロッケの東京・明治座初登場となる座長公演「仙台四郎物語

 福の神になった男」「ものまねコロッケオンステージ」(9月4~27日)の会見後に明かした。

 難聴との戦いは小学生の時に泳ぎすぎで中耳炎になったのが始まりだった。治療後はそのまま放置していたら、さらに聞こえなくなり、中学2年の時に真珠腫性中耳炎と診断された。中耳炎を繰り返すうちに一部の組織が真珠のように増殖し耳の周りの骨を破壊する病気で、難聴だけでなく、バランス感覚にも影響がある。手術で患部は除去したが、難聴は治らなかったという。

 「右耳はほとんど聞こえません。聞こえないと分かった時はつらかったけれど、これでやってきたので不自由さはない。人間って、右耳がダメなら、左耳で補おうとする。僕は目で聞き、耳で見ることを大事にしているし、何があってもあきらめてはいけないと思う」。

 右耳の難聴を告白したのは来年で芸能生活30周年を迎えるにあたり、そろそろ明かしてもいい時期だと思ったからだという。「ものまねに難聴が良かったのかもしれない。右耳が聞こえない分、より意識を集中してできたし、逆にいい方向に膨らんでいったのかな」と振り返った。

 同公演には新婚の藤本美貴(24)が幼なじみ役で共演。コロッケが「新婚なのに申し訳ない」と言えば、藤本は「彼(庄司智春)も見に来てくれると思います」と話した。

 [2009年7月30日8時32分

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