今月いっぱいで岩本洋調教師(81)が引退する。父は01年に引退、同年に89歳で亡くなった亀五郎元師。父の管理馬で戸塚記念や八王子記念などを制した騎手時代は減量に苦しみ、80年に35歳で調教師になった。

岩本洋調教師
岩本洋調教師

調教師会の会長も務め、在職中は川崎競馬が累積赤字で存廃問題に揺れたこともあり「ここ10年、15年くらいかな、馬に集中できたのは」。17年のローレル賞は34年ぶりの重賞制覇。それを皮切りに7年連続で重賞を制した。ハイライトは19年の東京ダービー。雲取賞を快勝しながら京浜盃を鼻出血で大敗したヒカリオーソを復活させた。「ダービーには縁があればいいなとは思っていたけどね。そうしたら、2年続けてだからね。連覇はならなかったけど…」。20年の羽田盃を快勝したゴールドホイヤーは東京ダービーで1番人気に推されながら5着。「剥離骨折してしまって。ダービーは運もないと勝てないんだね」。それでも古馬になって復活。同馬が順調なら31日船橋の京成盃グランドマイラーズ(S1、1600メートル)が調教師としての最後になりそうだという。

「馬は知れば知るほど奥が深い。少し知ったから、もうちょっと知りたい」と引退後も牧場に出向くなど何らかの形で競馬に関わりたい意向だ。「体が丈夫だから遊んでいてもしょうがないからね」。【牛山基康】