西武から戦力外通告を受けた吉川光夫投手(33)は、プロ15年間であらゆるポジションを経験した。広陵から06年高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団。12年には最優秀防御率に輝き、MVP、ベストナインを受賞。14年には自身初の開幕投手を務めた。

16年オフに巨人にトレード移籍後は、17、18年と開幕ローテに入ったが、19年は宮本投手総合コーチから「セトッパー」に指名された。7、8回を担う「セットアッパー」と9回を締める「ストッパー」を合わせた新語のポジションを託された。

19年シーズン途中に日本ハムにトレード移籍。20年オフには西武に金銭トレード移籍し、今季は5試合の登板に終わった。

▼吉川光夫投手 せっかくライオンズでプレーさせていただいたにもかかわらず1軍の戦力になることができませんでした。申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後については何も決まっていません。ライオンズファンの皆さまには、1年間応援していただいた感謝と申し訳ない気持ちです。

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◆吉川光夫(よしかわ・みつお)1988年(昭63)4月6日生まれ、福岡県出身。楽天田中将大、今季限りで引退する日本ハム斎藤佑樹と同世代。広陵から06年高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。12年に最優秀防御率に輝き、MVP、ベストナイン。14年に自身初の開幕投手を務めた。16年オフにトレードで巨人移籍。19年シーズン途中に日本ハムにトレード移籍し、20年オフには西武に金銭トレードで移籍した。通算219試合、55勝70敗3セーブ、防御率3・96。178センチ、79キロ。左投げ左打ち。