侍ジャパン栗山英樹監督(61)が6日、中日根尾昂投手(22)の先発を予告した。

8月1日の野球伝来150年プロアマ記念試合「U23NPB選抜対大学・社会人選抜」(神宮)でNPB選抜の指揮を執るが、根尾をメンバーに選んだ。この日、横浜スタジアムのDeNA-中日戦を視察。試合前に立浪監督と根尾の育成方針を確認した。「しばらくは投手をしっかりやると。将来のビジョンを(立浪)監督も持たれていた。『8月1日に先発で使わせてもらいます』と伝えました」。

根尾は今季途中で野手から投手に転向。公式戦とは異なるが、プロでは初の先発となる。

栗山監督は大阪桐蔭時代から根尾の力を投打ともに高く評価してきた。「もちろん投げる能力もあるし、僕は打つ能力もあると高校時代から見ていた。まずは投手をやるということ。ここまでいろいろな経験をしながら体も大きくなって、成長もしているし、悔しさもあるだろうし、そういったものを、150周年という試合の舞台で、まずは素晴らしい野球人の魂を見せてくれると思う」と期待の言葉を並べた。

DHを解除して打者でも起用することはしない。「まずは、そこ(先発)に集中させる。先にいろいろなビジョンがあると思う。我々もお手伝いできれば」と、投手専念の“一刀流”でいく。試合前には根尾とも直接会話。「いい時間にしよう。8月1日、頼むな」と言葉をかけた。

▽中日立浪監督 1イニングだと思うんですけど、まだ(投手に)なりたてなので。使ってくれるのは非常にありがたいし、いい経験になる。