指揮官をもう一度振り向かせる。日本ハム山本拓実投手(24)が5日、北海道・北広島の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1200万円増の3200万円でサインした。10月のCSでは、新庄監督から「キーマン」に挙げられ、ダイレクトメッセージで「抑えあるから」と直接連絡を受けていたというが、背中の張りで登板できなかった。ファンフェスティバルでは田中正と斎藤が来季開幕のダブル守護神に指名されており、悔しさを糧に、クローザーの座を“奪回”する。
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25年の最後には、小さな守護神としての君臨を目指す。6勝3ホールド、防御率1・82と安定し大幅増となった山本拓は「球団には、まだまだ伸びしろがあると言われ、ありがたいと思いました」と感謝した。
だがポストシーズンでは、新庄監督からDMで「抑えもあるから準備しておいて」と連絡を受けながら、背中を痛め離脱。ファンフェスでは来季開幕の守護神が田中正、斎藤と公表され「あの宣言はすごく悔しかった。最初はあの2人でも、最後に(抑えで)立っているのは自分だという気持ちがメラメラしている。奪い取りたい」とクローザー奪取を誓った。
167センチのチーム最小兵も、球団には170センチの体で3度、最多セーブ投手に輝いた武田投手コーチという最高のお手本がいる。「大きくて球が速いピッチャーが抑えをやるのかなと思ってましたけど、ファイターズでは武田久さんもやられていて。どこでもできるのが自分のいいところ。抑えもできるよというところはアピールしたい」と強い口調で話した。
年末には、昨オフ結婚した夫人との挙式が控え「妻と一緒に体作りのため」自身も料理に取り組んでいる。「何品も作るとマルチタスクで頭を使う。トレーニングもいろいろなメニューを状況によって考えながら計画する。常に脳を使って生活する方が充実していますし、頭が良くなるかなと」。持ち前のクレバーさも武器に、指揮官のハートを射止める。【永野高輔】



