阪神高寺望夢内野手(23)が今季1号の先制決勝2ランで高橋遥人投手(30)を強力援護した。0-0で迎えた6回無死一塁。中日高橋宏の高めに入った直球を一閃(いっせん)。確信の1発に右腕を突き上げてベースを一周した。球団ワースト17三振を喫した打線が奪った得点はあとにも先にもこの2点だけ。肉を斬らせて骨を断つ値千金の1発だった。
「うまく打てました。先制点になったので、結果的によかったです」。直前には、好投を続けていた先頭の高橋遥が153キロ直球を捉えて左前打で出塁。「すごいなと思って。続きたいなと思って。打席に入りました」。もらった力も生かしてスタンドインさせた。
昨年8月2日のヤクルト戦(神宮)以来プロ3本目のアーチは、今春のWBCに日本代表で出場した剛腕からの1発。「真っすぐが速いので、真っすぐは毎回狙っています」。20年ドラフト同期で、高橋宏はドラフト1位。高寺は同7位から駆け上がってきた。
不動の1番だった近本が左手首骨折で離脱し、3日の巨人戦(甲子園)から4試合連続で1番起用されている。藤川監督も「腰を据えて、自分が野球選手として、勝負してくれればという思いで1番に入っていますから」とうなずいた。高寺も「凡退の打席ももっと内容を良くして、あさってからも頑張っていきたい」と気合十分だ。【磯綾乃】



