東山紀之(52)が19日、茨城・つくば市で行われた主演するフジテレビ開局60周年記念スペシャルドラマ「砂の器」(28日午後7時57分)の制作発表に出席した。

作家松本清張氏の不朽の名作が原作で、東山は都内の雑踏で起こった殺人事件の真相を追う刑事・今西栄太郎役。犯人の天才作曲家・和賀英良をSexy Zone中島健人(25)が演じる。

「砂の器」は過去7回映像化され、今西役は仲代達矢(86)ら名優が演じている。東山は「清張先生の傑作中の傑作を演じることになりました。人間がいかに悲しく愚かで、だけど素晴らしいかを演じます」と意気込んだ。77年と85年に同局でドラマ化された際、同じ今西役を演じた仲代がPRスポットのナレーションを担当。東山は「あの名優にナレーションをつけていただいた。1年くらい前お会いして『大きくなったな』って言われました(笑い)。またお会いした時に違う意味で『大きくなったな』と言ってもらえるように頑張ります」と話した。中島は「すてきな時間を過ごせることを幸せに思います。かなり危険な作品に飛び込んでしまったが、役者として大きな財産になった」と振り返った。

この日は、クライマックスの演奏会シーンを撮影。中島が50人のオーケストラを従えピアノで楽曲「宿命」を披露した。東山は「コンサートで弾いているのを見たことがあるけど、まさかここまでやるとは」。中島は「東山さんという神がついていたので、うまくいきました」と笑顔を見せた。他に野村周平、高嶋政伸が出席。 【小谷野俊哉】