侍ジャパンの梅野隆太郎捕手(30)は準々決勝の2日米国戦(横浜スタジアム)で先発マスクをかぶる可能性が高い。

同戦に先発する田中将とは7月25日の強化試合・巨人戦で初めてコンビを組み、2回2/3を無失点に導いている。コンビ再結成での東京五輪初出場が有力だ。

2日前の7月30日には、あらためて日の丸を背負う覚悟を言葉に変えていた。

「たとえ出場しなくても、日本の代表というところに関しては全員野球で。出ないからどうこうではなく、本当に勝つために準備していきたい」

1次リーグの2試合は出番なし。ブルペンやベンチで献身的に2連勝を支えてきた男が、満を持してグラウンドに立ちそうだ。

強化試合・巨人戦の直後、田中将からは「組み立て方だったり、どういう意図を持ってこの球を要求しましたとか、そういう会話はできた」とコンビネーションに合格点をもらっている。上々の試運転を本番につなげたいところだ。

この日は大田スタジアムで全体練習に参加し、旅客機が飛び交う外野後方に柵越えの打球も披露。3連勝での準決勝進出を懸けた強敵との一戦、心身ともに万全の状態で必勝を期す。【佐井陽介】