ここからは若い世代のさらなる突き上げが必要になる。森保ジャパンのここまでのW杯アジア最終予選9試合のスタメンの平均年齢は28・73歳。ドーハでの短期集中開催だった94年米国大会予選の28・65歳を上回り、史上最高齢での予選突破となった。
W杯本大会を見据えると、よりフレッシュな陣容への変化が求められそうで、前回の18年ロシア大会を制したフランスのメンバー全員の平均年齢は出場32カ国中2番目に若い25・57歳。もちろん、ベテランの存在は頼りになるが、準優勝のクロアチアが27・43歳、4強入りしたベルギーが27・13歳、イングランドもフランスと同じく25・57歳だった。過酷なW杯本大会において、比較的若い力が台頭した国が上位を占めた。
今回の日本のここまでの最終予選を振り返ると、黒星スタートとなったオマーン戦の先発11人の平均年齢は日本の国際Aマッチ史上最高齢の29・7歳だった。30代の選手が6人先発し、東京五輪世代は1人も先発入りしなかった。
1勝2敗と低迷した第3戦まで東京五輪世代となる97年以降生まれの先発はDF冨安(2試合)とMF久保(1試合)だけ。その後も苦しい戦いが続き、勝ったとしても1点差。経験と実績のある選手がしぶとく勝ち点を拾ってきたと言える一方で、爆発力を欠き、得失点差でW杯出場を逃すケースも考えられた。
だが、その後は安定した試合運びで3試合連続の2-0完封。そこには東京五輪世代のMF三笘、MF田中ら若い選手の台頭があった。主将のDF吉田は会見で「予選と本大会で出場する選手はがらっと変わると思う」と話した。
今回の最終予選は新型コロナウイルスの影響で、06年のドイツ大会予選以降では初めて親善試合を挟むことなく続いた。新戦力を試す機会も限られた。カタール大会の予選は29日のベトナム戦(埼玉)を残すのみ。これまで控えだったDF中山、MF旗手ら東京五輪世代の奮起が期待される。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)
<日本のW杯アジア最終予選スタメンの平均年齢>
28.73歳 22年カタール
28.65歳 94年米国
27.62歳 18年ロシア
27.05歳 14年ブラジル
27.03歳 10年南アフリカ
27.03歳 06年ドイツ
25.94歳 98年フランス
※98年フランス大会予選は第3代表決定戦含む
<日本のスタメンの平均年齢が高かった国際Aマッチ>
29.7歳 21年9月2日オマーン戦(0●1)
29.6歳 54年5月3日インド戦(2●3)
29.5歳 54年5月1日インドネシア戦(3●5)
29.5歳 18年5月30日ガーナ戦(0●2)
29.5歳 18年6月8日スイス戦(0●2)




