浦和レッズのオズワルド・オリベイラ監督(68)が19日、翌20日のホーム・ヴィッセル神戸戦(埼玉)に向けた会見を埼玉・大原サッカー場で行った。チケット5万9000枚超が完売の一戦へ「何かを表現するというよりも、勝ち点3を取ることに集中したい」。敵将がリージョ氏から吉田孝行監督に変わったことにも「新監督ではあるが、初ではない。それでも、モチベーションは上がっていると」と泰然自若を貫いた。

一方、選手についてはイニエスタ、ビジャ、ポドルスキら外国人選手を「レベルが高い」と警戒。さらに「日本代表の(西)大伍や山口蛍のことは、よく知っている。それ以外の選手も含め、リスペクトしなければならない」と話した。

今季のリーグ戦はアウェーが3勝1分けと無敗で、ホームは1分け2敗と勝てていない。「なぜホームでは勝てないのか」と質問されると「ACLのブリラム戦は(3-0で)勝ったと思いますよ」と一蹴。「リーグ戦では未勝利」との補足には「ホームとアウェーを分けて考えていない。アウェーでは松本(山雅FC)セレッソ(大阪)ガンバ(大阪)と難しい試合に勝ったが、ホームでは不運なことに勝てていないだけ」と説明し、その上で「明日は、期待に見合うパフォーマンスをお見せできると思う」と自信を示していた。

仕上がりが上々だからだろうか。非公開練習を終えた後も大声を出して控え組を指導し、取材対応も上機嫌。会見場に入るなり、高らかに笛を響かせ「(開始を待っていた)記者の皆さん、寝ていませんでしたか」と笑顔でジョーク。チーム状態についても「ジシン(自信)」と日本語を口にして笑わせるなど、ホーム初勝利へ落ち着いていた。