J2アルビレックス新潟は19日、クラブハウス隣接ピッチで非公開練習した。21日にアウェーで対戦するヴァンフォーレ甲府を想定して、攻守を確認した模様だ。

新潟は、前節を終えて勝ち点42の13位。残り10試合になって、プレーオフ圏内の6位大宮アルディージャとは勝ち点12差だ。GK大谷幸輝(30)は次節甲府戦でゴールを割らせない覚悟を見せていた。

静かな口調で切り出した大谷は、甲府戦への強い決意を淡々と話した。「現時点で、もう尻に火がついている。勝つしかないと思っている」。すでに甲府の攻撃の傾向もイメージしていた。「相手はカウンターを狙ってくる。ルーズな前線のパスでも(ゴールを)狙えるFW(ピーター・ウタカ)の選手がいる」。味方がボールを動かし、攻撃の態勢に入っていても、大谷は常に反撃に備えて頭をフル回転させるつもりだ。

前節ホーム東京V戦は1-1のドロー。与えた失点はPKだけで、大谷はファインセーブを連発した。1対1になったDFクレビーニョ(21)の至近距離のシュートを阻止し、FKからのDF近藤直也(35)のヘッドも左に体を投げ出して阻んだ。ここ3試合は1勝2分けだが、3試合とも1失点。「無失点は毎試合、思っている。失点を減らして勝ちたい」と大谷は、甲府戦の0封ゲームを思い描いていた。 【涌井幹雄】