磐田U-18が、静岡ユース(県選抜)に4-0で快勝し、決勝に進んだ。ツートップを組むFW池端今汰(きょうた)とFW馬場惇也(ともに3年)がそろって得点を決め、勝利に貢献した。清水ユースもU-16日本代表に勝利。「静岡ダービー」となった決勝は、22日に草薙総合運動場陸上競技場で行われる。

磐田U-18のツートップが、初戦からそろい踏みだ。まずは、池端が口火を切った。0-0の前半15分、右サイドからの折り返しで先制点をアシスト。同ロスタイムには、ドリブルで相手GKをかわして自らネットを揺らした。「良い時間帯に取れたと思う」。

流れを呼び込んだ“相方”の活躍に、馬場も奮い立った。後半10分に得たPKのキッカーに名乗りを上げた。「誰にも譲る気はなかった。練習通りに落ち着いて蹴れた」とゴール右隅へ冷静に決め、ダメ押しの3点目。試合を決めた。

寮でも同部屋の2人。池端が「紅白戦でも自分だけ点を取れなければ悔しい」と話すなど、常にお互いを刺激し合う。共に、今大会最多得点を狙うライバルでもある。馬場は「(池端が先に点を取って)自分もという思いがあった」と振り返るなど、競争意識が4発快勝につながった。

決勝は、清水ユースとの静岡ダービーとなった。池端が「自分が点を取って勝たせたい」と言えば、馬場も「絶対に負けられない」と短い言葉に力を込めた。好発進したストライカー2人が、決勝でも結果を残す。【前田和哉】